短編2
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ぶつかった

うちの亡くなった母は霊感があったらしい。

「らしい」と言うのは、私は見えないから母の能力が本物だと断言は出来ないからです。

そんな母から生まれた姉妹…今回は姉の話をします。

中学生の頃の話。

当時は母方の祖父母、両親、私達姉妹の6人家族でした。

冬のある日。私が学校から帰ると誰もいなくて、1階で1人でいるのは怖いから、2階の自分の部屋にいました。

暫くすると姉が帰って来ました。

その頃になると外は暗くなり、家の中も暗かったです。

姉が「金時~?おる~?」と呼ぶ。めんどくさいからシカト。

何か用事があったのか、下で私を探して歩き回っているらしい。

姉「お~い。金時~?…うわっっ!」

姉の叫び声を聞いて「えっ?何?どしたん?」と1階に降りると「お前、どこにおった?今ココからそっち行ったか?」と聞かれました。

私「はぁ?ずっと2階におったよ?」

姉「ほんまか?」

私「うん。…何?」

姉の話によると→帰ったら家の中が暗い。

私を呼んだが返事がない。

お祖母さんの部屋(二間続きの和室の奥)から人がいる気配がしたので『金時が隠れとるな』と思って探しに行った。

電気は玄関の明かりのみ。その明かりを頼りに薄暗い和室に入り、奥のお祖母さんの部屋の襖を開けた。

どん!!

誰かが姉に体当たりして部屋から出て行った。

姉は私だと思って聞いたが、私は違うと言う。

姉「ほんまにお前やないんやな?」

私「うん」

姉「当たってきた感じが小さいから、お前や思ったんやけど…」

私「どれ位?」

姉「こんな………お前、こんな小さないなぁ…」

姉が指差したのは胸の下あたり。

私と姉は1歳違いで、そんなに背は違わない。

姉「ほれに、お前より細かったし…」

私「おい!…なぁ、その話からして、小学生っぽくない?」

姉「あぁ!言われてみれば小学生男子って感じやな~」

近所の子が勝手に入って来るなんて事も有り得ないんで、怖くなって家中の電気をつけて親の帰りを待ちました。

これ書いてて気付いたんだけど…私、姉にぶつかった『誰か』と姉が帰って来るまで2人っきりでお留守してたんじゃ~…。

ちなみに現在も旦那と私の父と3人で同じ家に住んでます。

怖い話投稿:ホラーテラー 鳴門金時さん  

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