短編2
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黒い影

中学の頃の話。

午後8時頃、俺は部屋のベッドで、寝る訳でもなくボーっとしてた。

ふと気付くと、俺の上に黒い人影が馬乗りになっていた。

そいつが、俺の脇腹に両手を当ててくる。

ズブズブ、ズブズブ。

身体にその黒い手が、腕が、身体が、侵入してくる。

鳥肌が、皮膚の裏側に立つ様な感覚。

気持ちが悪い。

徐々に、黒い人影が身体に重なり、とうとう逆光に当てられた様で、まったく判別のつかない顔が、俺の顔に重なってきた。

その瞬間、身体の感覚がフッと消えた。

ズブズブ、ズブズブ。

今度は、影に完全に重なった身体が、ベッドの中に沈んでいく。

また、気持ちの悪い感覚。

そして、身体の全てが、ベッドに埋もれた時、

落ちた。

暗闇の中に。

俺の部屋は、2階なんだけどそんな距離では無く、いつまでも、いつまでも、落ちていった。

どれくらい経っただろう。

気付くと、俺は多量の汗をかきながら、ベッドの上にいた。

「なんだ。夢かよ。」

と、ふと枕元の時計を見る。

!!。

さっき、時計を見た時から、三分しか経っていなかった。

なんだったんだ?。

それから、半年後、当時隣の家に住んでいた友人と妙な話をした。

ある日、友人が青い顔をしていたので、

「どうした?。なんかあったのか?」

と聞いてみた。

「昨日の夜、黒い影に首を締められた・・・・。」

!!。

一瞬、自分にあった事を思い出し、動揺する。

だけど、

「それって、絶対気のせいだよ。俺も同じ様な事あったし。でも、それって絶対疲れてるからなんだよね。」

と、思ってもない事を言う。

まあ、何だかわかんない事だしね。

でも、友人はまだ暗い顔で続ける。

「俺、見たんだよ。」

「何を?。」

「昨日、〇〇交差点で事故あったの知ってるよな?。」

「ああ、確か一人死んだって・・・・。」

「俺、その現場にいたんだ。」

「・・・・。」

「女の人がひかれて、首が飛んできた。

俺の方に。」

!!

ゾッとした。

まあ、それと黒い影と何が関係あるのか、分からないんだけどね。

実話なんで、怖くなくて、スミマセン。

怖い話投稿:ホラーテラー 弥孤さん  

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