短編2
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帰り道

中学の時、塾に通ってた。

帰りは、九時くらいで、辺りは真っ暗だったけど、みんなで自転車で、帰るのであまり恐くなかった。

ある日、塾に行くと、授業前の教室はある話題でもちきりだった。

近くのマンションで飛び降り自殺があったらしい・・・・。

そんな悲惨なニュースも、子供達は好奇心で、不謹慎にも盛り上がる。

誰かが、「塾、終わったら見に行こうぜ」と言い出す。

おばけが出るかもとか、そんな恐いもの知らずの好奇心。

そして、塾が終わり、みんなで帰る事に。

やっぱり不謹慎な話をしながら、わいわいと自転車で走る。

「おい、本当に行くのか?。それって、どこのマンションなんだよ?。」と聞く俺。

よく考えたら、俺だけマンションの場所を知らない。

帰り道、遠回りになったら、嫌だなと思って聞いたのに・・・・みんな、突然、無口になって答えない。

それどころか、みんな自転車の速度を速める。

あわてて、一番後ろからついていく。

「待てよっ!。」

そう言った時に、ずるっと、何かに足をひっぱられた気がした・・・・。

ガシャン!。

思いっきり、自転車で横転する。

手の平とかを擦って、体も結構打ったみたいで、かなり痛い。

当然、友達が心配して来てくれると思ったのに、走り去っていく。

それどころか、「おい、何している!。早く、来いっ!。」と怒鳴る声がする。

なんだよ、おいっ。

ぶちキレながら、自転車に乗りなおし、追いかける。

ある程度まで行くとみんなで集まって、俺を待っていた。

「何やってんだよっ!。これから、自殺したってマンションの前に行くんだろっ?。」         「いやー・・・・だからさー・・・・そのマンションって、今通った道の左側にあったマンション。・・・・丁度、お前が転んだ辺り・・・・」

えっ。

マンションって、帰り道の途中にあったんだね・・・・違くて・・・・さっきの感覚はいったい?・・・・。

きっと、き、気のせいだよね?・・・・。

その後、みんなにその話をしたら、「そんな事、言うなっ!。」って、言われた。

・・・・みんな、恐かったんだね。

意気がってても、恐いものは恐い。

そんな話・・・・。

怖い話投稿:ホラーテラー 弥孤さん  

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