短編1
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ショーウィンドー

わたしは綺麗に着飾って

笑顔でそこに立っている

人々はわたしを羨んだ

「綺麗ね」

みんなわたしを褒めてくれた

わたしが時代を作った

わたしが流行を作った

そんなわたしも

もう引退だ

若い子は髪が長くて

笑顔が眩しかった

わたしはお払い箱

両手がもがれる

痛い

両足がもがれる

助けて

みんなわたしを綺麗と言ったのに

羨ましいと言ったのに

誰か助けて

わたしは炎に包まれる

ドロドロと体が溶けていく

こんな運命のどこが羨ましいの?

いやだ

わたしが消えていく

助けて

みんな大嫌い

腕をもいだ人も

足をもいだ人も

みんな大嫌い

わたしが消えてしまう

若い子は言われるだろう

綺麗ね

羨ましい

そしていつかはわたしと同じ目にあうだろう

怖い話投稿:ホラーテラー ☆さん  

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