短編2
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ドライブ

あれは、俺がまだパチンコ屋で働いてた頃の話。

当時、仲の良かった後輩と午前二時頃、ドライブしてた。

瓶の中で妖精を育てたり(錬金術)してた異色の経歴を持つ不思議少女で、何故か(当然?)気が合った。

とはいっても、あまり二人でドライブした事が無くて、いざ、ふらふら車を走らせてると、話が妙に弾んで気付けばこんな時間に・・・・。

目的地の無いドライブと他愛も無い会話。

でも、全く同じ様な思考の二人だったので、いつまでも飽きる事なく、笑いながら話し続ける。

とある駅を通り過ぎた時。

・・・・何故か、突然の沈黙。

そして、助手席で、彼女が語りだす・・・・。

「ここら辺です。」

「何が?」

「昔、ここら辺で、同じ学校のコが、電車に飛び込んで自殺したんです・・・・」

さっきまでと違った、静かな口調で、話す。

「こんな時間にそんな話されたら恐いから、ヤメろよぉ」

冗談っぽく言う。

ヒトの言葉を無視して、さらに続ける。

「そのコ、いじめられてて、顔とかアザだらけだったんです。」

「・・・・」

「で、飛び込んだ時は、体とか全部グチャグチャになってて・・・・・。

でも、綺麗に残ってたんです。」

「・・・・何が?」

「後頭部なんかも吹き飛んでるのに・・・・・・・・綺麗に顔だけが」

「アザだらけの顔だけが」

ざわっとして、隣を見る。

!!。

アザだらけの顔がっ!。

「どうしたんですか?」

「・・・・嫌、何でもない・・・・。」

一瞬だけ、別人に見えた・・・・。

その後、普通に楽し気に話す一人と、普通を装う一人・・・・。

三十分程で解散・・・・。

ドライブ中の話は、選べ!。

そんな話。

怖い話投稿:ホラーテラー 弥孤さん  

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