短編2
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夢の果て

私と兄さんは部屋を出た

それに続き婆さんも出てきた

つ「よし」

婆「安心すな、早いわ」

鉄扉をゆっくり閉めきる

気付かなったが扉には直接字が書かれている

外から施錠をし塞いだ

私「これで大丈夫ですか?」

婆「一段落ね、でもこれから」

そう言うと兄さんに目で合図を送った

兄さんが何か持ってくる

釘?が無数に吊るされたロープと螺旋状に模様がある棒だ

棒を鉄扉の左右に立て掛け

ロープをバッテンの様にくくる。

私は呆然と見ていたが

婆さんは床に座布団をひき胡座をかいた。

婆「君は私の後ろで座ってなさい、つよし!良い?」

つ「おう」

そう返事をすると兄さんは

鉄扉の前に正座した

何が始まるかと思えば無言

何かを読んだりする事なく静かな時間が流れた… が

ガリガリガリガリ

と鉄扉の向こうから音がする

慌てた様子の婆さんが一言

「思うたより早いの」

それだけ言うとまた黙った

鉄扉の向こうではガリガリと音が止まない

暫くすると音が激しくなる

ドン・バリ・ガタと色んな音が

カタカタカタカタカタカタ

…また始まった

一番恐怖心を煽る音に身が竦む

目を婆さんの方にやると大きく震えていた

「大丈夫か?」なんて思っていたら

婆「大丈夫」と言った

私「!!!?」不思議がったが無視される

そのまま時が過ぎたんだろう

不穏で不快な音は止んだ

婆「つよし、この子を部屋へ連れてきなさい」

そう言うとつよしは立ち、私を首で呼んだ

促されるままに付いて行く

部屋の電気を就けビクついた

小さな像が四隅に四体いる上に床が汚い

つ「真ん中で正座しろ」

私「え?はい」

そう言うと私の後ろへ回り、目を瞑れと言われた

その時 ドバドバと何かをかけられた

半端なく臭い

しかも若干滑りがある

私「なんですか!?」

つ「身隠れだ、これでお前から魅入りを消す」

私「…………」

正直もう奴は消えたと思ってたが違った

兄さんが電気を消し、私は暗闇に取り残されていた

ボソボソと声が聞こえる

扉は開きっぱなしだっため余計怖かった

廊下の電気が就き、人影が見える…婆さんと兄さんだ!

こちらをチラ見し笑みを浮かべ玄関の方へ消えて行く

焦る余地もないくらい早く

ガタン…ギィーと鳴る

鉄扉の開く音が響く

すみません、次で完結させますm(__)m 皆様読んで頂きありがとうございます

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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