短編2
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滴る血

これは、本当にあった話です。怖かった…

私の、おばあちゃんの家は、築八十年という古い家です。

おばあちゃんの家のお風呂は、家から少し離れた所にあって、昔ながらの″ゴエモン風呂″でした。

私は、小さな時、このお風呂が大好きで、いつもおばあちゃんの家に行くのがとても楽しみでした。

私が、小学五年生の夏休み、家族でおばあちゃんの家へ行きました。

お墓参りや、畑の手伝いなどを終え、やっと私の大好きなお風呂の時間になりました。

離れのお風呂に、一人で入るの訳ですが、皆さんはご存じないかもしれませんが、この″ゴエモン風呂″に入るのは意外と難しいのです。

踏み板の上にちゃんと乗らないと、とても熱い思いをしてしまうという厄介な物なのです。

私は、踏み板の位置を確認しようと、湯船を覗きこみました。

その時…

(ポタン…)

湯船の中に、血が落ちてきたのです。踏み板に落ちてきた血が滲んでいます…

私はすぐに上を見ました。

しかし上には誰もいません…

もう一度、湯船を覗きこむと、

(ポタン、ポタン…)

また血が…

私は恐ろしくて、もう上を見る事ができませんでした。

裸のまま、悲鳴をあげおばあちゃん達のいる居間まで走って行きました。

で…でたああああ…

私の悲鳴を聞きつけ、居間から、両親とおばあちゃん、おじいちゃんまで出てきました。

「どうした!」

私の姿を見て、みんな言葉を失いました…

「血が…お風呂の上から…血が落ちてくるの…」

私は泣きながら訴えました。

おばあちゃんが、口を震わせながら、言いました。

「あんた…鼻血…鼻から血がいっぱいでとるよ…」

ゴエモン風呂に、興奮し過ぎた、子供の頃の思い出です…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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