短編2
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夢?

今さっき起こった事なんだけど、よかったら聞いて下さい。

俺は彼女と同棲しています。最近風邪をひいて、発熱、下痢が続いたので、彼女にうつさないように襖で隔てた別々の部屋で寝ました。

寝汗がひどく、夜中に起きました。Tシャツ変えようか迷ったけど、心臓あたりに左手を置いて、直に寝汗で濡れたTシャツが当たらない様に対策して結局そのまま寝る事にしました。

なかなか眠れず、目を閉じたり、天井をみたりしていたら、足の先に何か当たった様な、触られた?様な感じがして気のせいかな?って思っていたら、また同じ事が起きて、嫌だなって思う前に足の先から硬直してきて、金縛り?って思って体全体が硬直する前に、力をグッと入れたら何とか金縛りが解けた。

そんなに恐怖心はなく、眠りにつこうとしたら、彼女の部屋から声がした。

「こん……………」

彼女は、普段いびきがうるさく、寝言もたまに言ってたから、明日の朝のネタにするために、耳をこらして聞いていた。

「こん…………」

「こんに………」

子供の様な声に聞こえた。

「こんにち………」

「こんにちは……」

誰かと会話している様に聞こえた。

「こんにちは……」

「こんにちは、にゃー」

「こんにちは、にゃー」

はっきりと子供の声と猫の鳴き声に聞こえた。ここで、彼女の寝言じゃない事に気付き、彼女が心配になり彼女の所まで行こうと体を起こそうとした瞬間、声がこっちに近づいてきた。

「こんにちは、にゃー」

「こんにちは、にゃー」

ヤバイと思ったが遅く、声と何かの気配が襖を擦り抜けて俺の右隣で止まった。怖くなって彼女の名前を叫ぼうとしたが、声が出ない。体も心臓の所に左手を置いたまま硬直してる。

すると、それは俺の首をギュッと掴んだ。ちょうど、心臓の所に左手を置いていたため、そいつの手と俺の首の間に俺の人差し指が挟まる状態で。

何故か人差し指だけ動き、そいつの手を人差し指で上へと押し返したが、もちろんそいつの手が重く押し返された。

次は無我夢中でお経を頭の中で唱えた。四回目でそいつの気配が消えた。同時に体の硬直も解けた。

俺は霊感がなく、今まで一度もこういう経験がないので夢か現実が区別がつきません。何故、子供の声と猫の鳴き声だったのかもわかりません。ただ本当にさっき起きた事で夢であってほしいと願います。

わかりずらかったとは思いますが最後までお付き合いありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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