中編6
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アパートでの体験

この話は、俺が実際に体験したすごく怖かった話です。

 

俺は高校生活を終え、大学に進学したんですが、地元からかなり距離があるため学校の近くで部屋を借りることにしました

学生なんでとにかく安い物件を探してると、友達から電話が入りました。

話の内容は、「学校行くのにすごくいい立地条件で家賃3万の部屋見つけた!」 その友達も、俺と同じ大学に行く高校のときからの友達で、同じく部屋探しをしていました。

俺は2万の家賃っていいなぁ、なんて思っているとさらに驚かされたのが風呂トイレ付き、おまけに2DKときました。

さらにその友達が、「家賃が安いからボロアパートだけど1つ部屋余るから一緒に住むか?その代わり家賃半分払えよ。笑」 俺はもちろん1つ返事で同居することに決めました。

その日に、早速アパートに行ってみると、3階建てで、前は社員寮だったのを今は賃貸アパートで使ってるって感じの、確かに外観は古さを感じさせるが、平屋の共同便所やらのアパートに比べたら極上でした。

後日、お互い引越しも終えると友達は夕方から用事があるらしく出かけて行きました。

俺は1人で夕食を終え、しばらくテレビを見ながらくつろいでいると、引越しの疲れも手伝ってかいつの間にか寝てしまっていました。

夜中にふと目が覚めて時計を見ると、1時50分くらいだったと思います。

友達はまだ帰ってきていない様子で、どうせ飲みにでも行ってんだなぁ、なんて思ってると、静まり返ったアパートになにやら物音が聞こえてきました。

「ギィィ・・ ギィィ・・ ギィィ・・・」

なんの音だろ? その音はなにか錆び付いた物をゆっくり押してるのか、引いてるかのような、遠くの方からこっちにゆっくり向かってるようでした。

最初は友達が帰ってきたと思ったんですが、一向に部屋に入ってこないし、おかしいなぁ、なんて思っているうちに段々怖くなり、布団に包まっていたらそのまま朝まで眠っていました。 友達は何時帰ってきたのか、自分の部屋で寝ていたので起こして昨日の事を聞いてみると、「どうせ近所のバァさんか誰かがなにかしてたんだろ」 と軽く流されました。 

ただ、俺には1つ、どうしてもおかしいと思うことがあるのです。

遅くなりました。では続き書きます

俺達の部屋は、3階建てのアパートの3階で階段を上がったら通路を左に行った突き当りの角部屋なんですが、昨夜聞いた妙な音、こちらに向かってきてたってことは、つまりこの部屋に向かってきてるってことになるのです。

俺もたかがそれだけで変に悩むのもバカらしいと思い、気にしないようにしていました。

夜になり同居の友達は今日は出かけないと言うので、部屋で2人引越し祝いをすることにしました。

2人で他愛もない話をしながら酒も進み、気が付いた時には1時を回っていたため、お互い寝ることにして、友達は飲みすぎたのか即寝してしまいました。

俺も布団に入ったんですが、そんなときに思い出したくない昨夜の音のことを思いだしてしまい、

なかなか寝付けないでいると、時間は1時46分を指していました。

嫌な予感って当たるもんなんですよね・・

遠くの方から微かに、

「ギィィ・・ ギィィ・・  ギィィ・・」

今日も聞こえてきたんです! 俺は恐怖もあったんですが、今日は友達もいるのもあって、好奇心が芽生えて確かめたくなったんです。

すぐさま友達を起こしに行くと、友達はなぜか起きていて、友達も耳を凝らしながらその異音を聞いていました。

友達は小声で、「お前が昨日聞いた音ってこの音か?」

俺「あぁ、不気味だろ?」  

友達「正体みてやろうぜ!」

俺もそのつもりで友達起こしたんで頷きました。

俺達は、そぉっと玄関まで行き息を潜めながらその音を聞いていました。

相変わらず音はゆっくりこちらに向かってきているんですが、俺はいきなりドア開けるのはやめようと友達に小声で言いました。

友達も少し怖くなって来たのか、今日はドアスコープから様子を伺うことに同意しました。

「ギィ・・ ギィ・・」

そうこうしてるうちにその音はすぐそこまで迫って来ていました。

俺達はジッと息を凝らし、お互いの生唾を飲み込む音さえ大きく聞こえました。

友達がいよいよだなぁ、っと言うような目で俺を見て、音を立てずにゆっくりドアスコープを覗き、暫くスタンバイ体勢でいたそのとき、音は部屋の玄関をゆっくりと俺達からすると左から来て右の方へ通りすぎて行きました。

俺はドキドキしながら友達に「なんだった!?」

と聞いたところ、友達はなにかとてつもない物を見たかのような放心状態で一言、

「無・・無・無人の・・、ベ・ベビーカーが・・」

一瞬意味が分かりませんでしたが、俺はとりあえず落ち着かせようと部屋に連れて行き、詳しく話を聞くことにしました。

では、続きです。

1時間くらいしてから、ようやく友達が落ち着いたので改めて何を見たのか聞きました。

友達「ただ、ボロボロの誰も乗ってないし、誰も押してない無人のベビーカーが動いてた。お前は見なくてよかったよ・・いや、絶対見るなよ」

とだけ言ってそれ以上は話したくなさそうだったので、俺もそれ以上は聞くことはやめ寝ることにしました。

やがて朝になり俺は昨夜の事がやはり気になっていて、玄関の外をドアスコープから覗いてみました。 当然ながらいつもとなんら変わりない玄関前の通路・・

俺は玄関を開けて外の様子も見てみましたが、やはりいつもと変わりはありません。 

ただこのアパート、朝から晩まで俺達以外の住人と会ったり、気配や物音を聞いたことが無く、それが不気味さを増していました。

とりあえず気にしないで学校へ行くことにしました。 

夕方5時ころ帰宅すると友達はまだ帰ってなくまた1人でゴロゴロしながらテレビを見てました。

すると同居の友達から電話がかかってきて、「今日は実家に用事が出来たから今実家に向かってるんだ、そのまま泊まって行くから」

って事は夜に1人でまた不気味な音を聞かなければならないと思うと時間が経つのが嫌でした。

今日は早めに寝てそのまま朝までやり過ごすことにして、11時頃には布団に入り寝ました。

ふと、夜中に目が覚め、時計を見たとき一気に目が覚め、ゾッとしました。 

1時46分・・・

まただ・・

「ギィィ・・ ギィィ・・ 」

やはりそれは遠くの方からゆっくり向かって来ています。

俺はかなり怖かったけど昨日友達も見たし、見たからって何もなかったし、なによりドアの向こう側だから、友達は見るなって行ってたけど、好奇心が勝ってしまい見てみることにしました。

忍び足で玄関まで向かい、息を潜めドアスコープに目を向け、昨日同様スタンバイ完了。

「ギィィ・・ ギィィ・・」

俺は心臓が張り裂けそうなくらいドキドキしていました。

やがてそれは玄関前辺りまできました!

「きた!」

俺はそれを見たとき気を失うかと思いました!

友達が昨日言ってたように、無人のベビーカーは誰も乗っておらず、誰も押していないのです!

それはボロボロの錆だらけで、汚らしいベビーカーが独りでにゆっくり動いているのです!

これはあまりうまく伝えれないんですが、実際見るとかなり鳥肌が立ちました。風で動くこともあるかもしれませんが、毎日同じ風が同じ時間に吹くとは考えにくいです。

1つ言えることは、確実にこの世に存在するものではないと言うことは鈍感な俺にもわかりました。

俺達の部屋は1階から階段上がってくると、3階に上がりきった通路を左に行き、突き当たりの右手側に玄関があります。 

あの無人のベビーカーは、階段の方からこっちに向かってきて玄関前を通過して行きます。

つまり、突き当たりに突き当たらないんです。

かといって向きを変えて行くこともありません。

俺は無人ベビーカーが玄関前を過ぎてからがすごくきになりだしました。

次の日、友達が夜7時ころ部屋に帰ってきました。 俺はすぐさま昨日の出来事を話しました。

友達「見たんか!?」

俺「あぁ!無人のベビーカー気味悪いなぁ!」

友達「お前、それだけか? ベビーカーが通ったすぐあと!見なかったか!? 」

俺「は!? お前、ベビーカーだけ見たんじゃないの?」

友達は昨日言わなかったことを、俺が見たってことであきらめたのか、ゆっくり話し始めた。

友達「ベビーカーだけなら俺だってそんなに驚かない。 そのすぐ後を追うように・・俺は見たんだよ。 ガリガリに痩せこけて髪の毛がボサボサの青白い顔した女の人・・ 俺その女と目が合ってしまった気がしたんだ・・ 」

 

用事できたんでまた続きにさせてもらいます

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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