短編2
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届いた物

(ピンポン・ピンポン)

久しぶりの休日の朝、チャイムの音に起こされた俺は不機嫌だった。

「誰だよ、こんな朝早くよ…」

「すいませーん、宅配便でーす!」

遠慮のない声が玄関から聞こえた。

「全く…」

俺は渋々起き上がり、宅配物を受け取りに行った。

受け取った小包に俺は心あたりがなかった。

差出人は″〇×駅″となっていた。

「俺に?毎日ご利用頂きありがとう!てか?」

無造作に小包を机の上に置き、包装紙をやぶいた。

箱の大きさからいって、スイカとかメロンとか、まあそんな物だろう。

箱の中から、ビニールで梱包された物が出てきた。

「ずいぶんご丁寧な事だ…」

俺は、ビニールをひっぱり上げた。

ゴロゴロと机に贈り物が転がった。

それを見て、俺は目を疑った…

そして、錯覚じゃないことを理解すると悲鳴をあげていた…

「うわあああああ!!」

それは、女の首から上…つまり女の頭部だった…

ダラーンと舌を垂らして、見開いた目が俺を見つめている…

「綾子…!」

その顔に見覚えがあった。

3日前、俺が一方的に別れを告げた女だった。

別れ際に

「絶対後悔させてやるから!」

そう言い残して去って行った女…

俺は震える手で警察に電話をかけた…

警察はすぐにきた。

俺は警察署に呼ばれ、そこで刑事に、綾子との関係、頭部が届いた時間など、全てを聞かれた。

俺は一つだけ疑問に思っていた事を刑事に聞いた。

「どうやったら自分の頭だけを送ることができるんですか…

これは共犯者とかがいるのですか?」

すると刑事は、難しい顔して答えた。

「そうなんですがね…実は綾子さん、おとといに″〇×″駅で電車に身を投げて自殺してるんですよ…

頭部以外は全て見つかったのですが…

頭部だけが見つからず、我々も協力して探していた所なんですよ…」

刑事の話を聞きながら、俺は見開いた目で俺を睨み付けてる綾子の頭部を思い出していた…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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