後輩の部屋に着いて呼び鈴を鳴らすかが応答がない!ドアは開いている、おそるおそる部屋に入ると後輩が生気のない顔でうずくまっているではないか!
「おい!大丈夫か?」
「…」
返事がない?
後輩の両肩を持ち「おい!おい!」と揺さぶると
「あ〜先輩!」と抱き着いてきた。
よかった、とりあえず無事だ。
何があったかは想像できた
「お前のとこにもきたのか?」
「先輩のところにもきましたか?」
俺はうなずいた。
もうひとりの後輩も心配だ
三人で後輩の家に急いで向かった!
呼び鈴を鳴らすが応答がない
ドアのカギはまたもや開いている?
お前らカギかけないの?といいながら中へ!
いない!戸締まりもしないで外出か?
〔ガサガサ〕
トイレで音がする
「おい、いるのか?」
「…」
返事はない
トイレのドアをおそるおそる開けると大量のトイレットペーパーを巻き付けた後輩がいた
「大丈夫か?」
もうだいたいの状況はわかる
「きたのか?」
質問に涙を浮かべながら後輩はうなずいた
とりあえず部屋から出ようと。友人の提案でこれからどうしたらよいのか考えるためにファミレスで食事をとることにしました。
「三人とも襲われたということは間違いなく現実だってことだよな!」
「お前らお祓いが必要じゃない?」と友人
しかし頼れる霊能者の知り合いなんていないし…
「近くの教会に行ってみないか?」
修道院だけに神社ではなく教会?入ったこともないけど…
食事を終え四人で教会にへ
教会に着いて門をくぐると入り口の前で数人の人が談笑していた
「すいません、神父さんはいますか?」
「どうしました?」
神父さんは人の輪の中にいた。
「お祓いとかできますか?」といきなり友人が話し出した
「神父さんは優しい口調で中に入りなさい」と礼拝堂のわきにある部屋へと俺達を通してくれました
俺は出来るだけ冷静さを装い昨夜の行動、出来事を神父さんに説明した
想像は容易にできたが後輩達もまったく同じ現象に襲われていたようです
「そんなところによく入れたね、場所は知っていましたが行ったことはありません」と神父さん
あの修道院が何故あんな人里離れた田舎にあるのか?未だに取り壊せないで残っているかは神父さんも知らないとのことでした。
これからどうしたらよいのか?(お祓いとかしてくれるのかな〜)といろいろと話をしなが考えていると神父さんが「貴方達は信仰がありませんよね?」
(間違いない…)
「仏教、神道、キリスト教会いろいろとありますが神様は一人ですよ」
(意味がよくわからない)信者になれということではないようだが…
「貴方達を救うには貴方達の気持ちが必要です」
(よくわからないがうなずいてしまった)
「今夜はここに泊まりに来なさい」
ほっとした、一人暮らしの俺達は親にもたよれないし、今夜もまた襲われることを想像すると家には絶対もどれない…
どこの誰だかわからない男達なのになんて親切なんだろう!男達は安堵感と感謝の気持ちでいっぱいになった
夕方頃まで俺達三人は昼寝、友人は買い出しに行ってくれました。今夜は友人も一緒に泊まってくれる
黄昏れ時、ふと昨日の修道院を思い出した、教会は似たような外観だけど中は全然違うし小さいな〜
他力本願なのか変に安心している自分がいた
夕食が終わって四人で部屋でたわいもない話をしていると、高校〜中学〜小学生の子供達が遊びにきた?どうやら神父さんの子供らしい
「お兄ちゃん達、〇〇〇大学なの?」
「賢いね〜勉強いっばいした?」
(よく聞かれる内容だ)
「今日頑張ってね!」
(何を!?)
「いったら行けない所にいったんでしょ?」
(何だ!?)
「お父さんに聞いたの?」「うん、今、お父さんの友達も来て話してるよ」
話の内容はよくつかめないが今夜なにかするのか?お祓いかな〜?なんて四人で会話しているとこに神父さんがやってきた。
お前達、帰って宿題しなさい!神父さんもお父さんなんだな〜
「じゃ〜ね〜頑張ってね〜」と子供達。
しかし何を頑張るんだろう?
「子供達から何か聞きましたか?」
「いや特別に何も」
「私達は今夜から全身全霊をこめて戦います」
戦う?あいつらと!?
「貴方達も一緒にです!」パパッとお祓いとかするんじゃないんだ?
「今夜は私の三人の仲間が来てくれてます」
三人の神父さんが入ってきた。
お互いの自己紹介を終え、私たち八人は〔戦い〕の準備についた。
先ずは身なりからだ、体を拭く聖水のような水で浄めたタオルで!そしてポンチョの様な十字の模様の服を着て頭に小さい帽子を被り終えると、一人の神父さんが「似合ってるよ」だって!リラックスさせるためかな?
もう昨夜のような恐怖はごめんだ!!
凛とした緊張感が辺りをおおおいだした。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話