中編3
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修道イン6

「やはり貴方達を襲う者について話しておきましょう」

神父さんが話し出した

「日中に貴方達の話を聞いたとき凄く驚きました

実は、あの修道院のことはよくぞんじております

貴方達の見た浮浪者のような男も知ってます。

今から30年ほど前の12月24〜25日クリスマスの深夜にその惨劇はおこりました

クリスマスの夜、あのあたりは吹雪だったそうです。シスター達はクリスマスのミサをとりおこなってから大量に積もっている雪の除雪を始めました

すると門の前に男の人が倒れているではないですか!助けないわけにはいかない、シスター達は中庭の隅にある管理小屋に男を運び、街から救急車が来るまで看病することにしました。

救急車は吹雪で遅れたが無事到着、救急隊員が小屋に入ると!そこには襲われ倒れているシスターが二人

そのかたわらで微笑で立っている男!

シスターは絶叫!した、その時、男が小さく呟いた

「サーイレンナイト」

「ホーリーナイト」

男はニコッと笑うと持っていた刃物で首を切り自殺をはかり、その場で絶命したそうです。

その男は元神父でしたが酒と女と賭博に狂い、数年前に追放され、それ以来行方不明になっていたのですが突然あの日あの修道院に現れ暴挙に及んだのです。男は死後も霊的現象でシスター達を苦しめたため何度もミサを執り行ったが失敗がつづき、その結果、徐々にシスターは修道院を去り最後は閉院に追い込まれたのです。

今回も彼を浄化できないかもしれない、ですが神が貴方達を修道院に行かせ、この教会まで導いたと考えたら!これは貴方達だけでなく私達(教会)にとっても避けては通れない問題だと思ってます。

22時頃、準備と話が終わった。

俺達は祭壇の右前の最前列に座わり緊張していた

「これから貴方達にいろいろな攻撃があるでしょう」「教会の中にも彼は入ってきます」

(マジか?教会の中にも入ってこれるんだ?)

「感謝の気持ちを忘れず、四人の友情の力を信じて最後まで負けないで下さい」(最後っていつ?)

いろいろ考えてはダメだ!俺達のために集まってくれた四人の神父さんをただ信じるしかない、後輩、友人もいっしょだ!

今夜は負けない!

おそらく後輩達も同じ気持ちのはずだ!

そのとき!

〔チリーン〕

〔チリーン〕

遠くから昨夜の鈴の音が聞こえてくる

「きましたね…」一人の神父さんが呟いた

(みんな聞こえてるんだ)

神父さん達がいっせいに歌を歌いだした!

(聞いたことのない言葉だ)

その声は気高く美しく心の奥まで響いてくる

俺達はいつのまにか手をつなぎ一心に祭壇を見つめた。

歌声のなか鈴の音がピタッと止まった

〔ギィ〜〕

後ろ側のドアが開く音だ!奴が入ってきたのか?

神父さん達の歌は続いてる

(神様助けて下さい)

俺は心のなかで何度も何度もお祈りをした

「サーイレンナイト」

「ホーリーナイト」

うっ耳元に奴がいる!

すかさず神父さんが

「耳をかさないで!」

「相手にしないで!」

「祈りなさい!」

奴の顔はまだ耳元にある

「何をしている?」

(お前の浄化だよ!)

「耳をかすな!」

神父さんから一喝!

「祈りなさい!」

かすなと言われても!

「汝、〇〇〇〇よ…」

神父さんが奴に話しかけだした!

他の神父さんもいっせいに私達と奴を取り囲むように移動!

〔チリーン〕

〔チリーン〕

神父さん達の手にも鈴がある!

鈴を鳴らしながら全員で呪文のような言葉を連呼する(どこの言語かわからない)

「ふふふ」

耳元で奴が笑ってる

怖い!と思った時、友達が手を強く握ってきました

そうだ彼は全く関係ないのに俺達の為にここに居てくれている!

(友情だ!)

(今夜は負けるわけにはいかない…)

俺にできることは一心不乱に神様に感謝の言葉を唱え続けるだけだ!

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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