短編2
  • 表示切替
  • 使い方

赤いワンピース

俺は原付に乗って買い物に出かけた。

普段どうり国道を走っていると真っ赤なワンピースを着た綺麗な女性が眼に映ったんだ。

綺麗な人だな。

そう思った瞬間、俺は対向車線から来たトラックに撥ねられた。

柔道を習っていた俺はとっさの瞬間、受身をとる事ができたため両足を骨折する重傷で済んだ。

それから半年たったある日友人のKが同じくトラックに撥ねられた。

直ぐに病院に駆けつけたがKに意識は無くその後、死亡した。

その場で救助に当たった人の話によるとKは

「赤いワンピースを見てついよそ見しちまった・・・」

と呟いていたという俺は驚いた。

アレは死神なんじゃないか?

俺がそう思っている頃、またあそこで事故が起きた。

話を聞いてみるとひき逃げらしかった。

この辺りは見通しがいいにも拘わらず、そういう事故が多いらしい。

俺はあの赤いワンピースの女が死神だと確信した。

数日後、俺はバイトの先輩Tさんの車に乗ってその道を走っていた。

Tさんは実家が寺で非常に霊感が強いらしく、俺は死神の話をしてみた。

「ふーん」

っと素っ気なく聞いていたTさんだが少し走ってからTさんが突然「あの女か!」と叫んだ。

見ると確かにあの赤いワンピースを着た女が道を歩いている!!

「そうです!あの女です!!」

俺が叫ぶと

「そうじゃない!あっち事だ!!」

と正面を指すTさんを見ると顔の抉れた女が対向車線を走るトラックの方向を狂わそうと、車体飛び移っている所だった!

「ハンドル頼んだぜ・・・」

Tさんはそう呟くと車の窓から上半身を外に出し、狙いを定め

「破ぁーーーーー!!」

と叫んだするとTさんの両手から青白い光弾が飛びだし、女の霊を吹き飛ばした

「これで安心だな・・・」

そう呟いて片手でタバコに火をつけるTさん。

寺生まれってスゲェ・・・

その時、初めてそう思った。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete 59189e6fb4d79119a63e92183ffb92aeb8f46031afd97d5db060811ce15c35e6
閲覧数コメント怖い
19900
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ