短編2
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気のせい

10代の頃の話。

当時の恋人と一緒にドライブしてたんだ。

とある橋に差し掛かったとき、突然、何とも言えない具合の悪さに襲われた。

時間は九時頃。

10代の頃なんて夜通し遊んだりも普通だったのに、とてもじゃないがそんな気にならず、恋人に謝りつつ帰路へ着いた。

自宅に帰っても具合の悪さは抜けず、当時健在だった祖母に何気に報告した。

「あんた憑かれたね」

祖母は御詠歌ってのを習って(?)て、お寺にしょっちゅう出入りしてたので、その影響でそんなことを言ってるんだと思ったが、否定するのも悪い気がして「これもババ孝行だww」と祖母に従うことにした。

祖母が言うには「おくじ」(九字か?)というものを「きる」らしい。

数珠と塩を手にしながら、自分の知らない単語を発し、最後に「エイッ」だったか「ハァッ」だったか、なんやら「気合いです!」みたいな掛け声で肩を叩かれた。

少し話がそれるが、その時母親も隣にいたんだよ。

窓際に座ってうたた寝をしてるように見えた。

なんやら訳のわからない儀式に付き合わされてる自分を尻目に、よくうたた寝なんかできるな〜…なんてうっすら思ってたんだ。

話を戻す。

祖母の気合いの後、嘘のように体が楽になったんだよ。

あぁ、これがプラセボだかプラシーボだかいう効果かなんて思ったよww

で、うたた寝してるらしき母親に声をかけたんだ。

そしたら…

「気持ち悪い…」

ちょうど祖母の気合いの後に気分が悪くなったらしい。

祖母が言うには、窓から悪いものが抜けて行くから、その通り道にちょうど母がいたのだろうと。

儀式前に気付いてやれよバァちゃんww

で、母にも同じ儀式を繰り返し、母も楽になったと言う。

それでもまぁ気分の問題だったんだろうと、その日は全く気にしてなかったんだが…

翌日。

『○○川で男子高生三人の遺体発見』

テレビでも新聞でも取り上げられてた。

自分が通った橋が架かっているのはその川だよorz

バァちゃんありがとう

気のせいじゃ無かったんだな。

今はもう祖母はいないので祓ってもらうことは出来ないが、昔のように感受性も強くなく、色んなことに鈍感になってしまった自分は、もう憑かれることも無いだろう。。

…と、ここで終わろうと思っていたら携帯の電源が突然落ちたぞ。

霊現象か!?とか考える自分は、今も昔も変わらぬビビリだww

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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