前回の反省の意味も込めて投稿します。
ですが、実際の地名を書くと問題なので伏せますが、普通には行けない所なので安心?して下さい。
前の職場での話。そこでは年に一回、職場希望を聞かれるんだけど、当時、色んな所に行きたかった俺はある島に希望を出した。
すると、上司から部屋に呼ばれた。
上司「お前、希望を書き直せ」
俺「何でですか?」
上司「仕事もろくに出来ない若造か行く所じゃない」
俺「確かにキャリアは浅いですが、若い内じゃないと行けないじゃないですか。結婚したら、二年間も行けませんよ。希望者も少なく行きやすいと聞きました。」
そんなやり取りをしてたら、上司はため息をして、俺に話してくれた。
上司「お前、その島の石を持ち帰るな!って話知っているか?」
俺「噂は聞いたことがありますが」
上司「あれな・・・」
何でも、上司は昔その島で仕事をしていた事がるそうだ。
そのとき一緒に行った奴の話。
現場に着いた上司たちは、物珍しいから辺りを探索してたとの事。その時もう一人が(以後、Aとします。)は、石を拾った。上司が「縁が悪いから直ぐ捨てろ。」と言ったのにも関わらず、Aは宿舎まで持ち帰ってきた。
次の日の朝、起きるとAの姿が見あたらず、本部に連絡して捜索隊が編成されたが見つからなかった。
一週間ほどしたある日の夜。宿舎の外にいた上司の前にAがひょっこり姿を現した。その姿はドロドロで異様な雰囲気をしていたらしい。
上司「お前、今までどこいってたんや」
A「彼女の家に住んでたんやけど、今度結婚するから紹介しに来たんや。彼女が奥さんになる人や」
だが、回りを見てもAしかいない。そもそも、この島に女なんていない。関係者しかいない島だ。
上司「何ゆうてんねん!しっかりせいや。女なんておらへんやんけ!」
A「はぁ?隣にいるやんけ。この子や」
上司「あぁ、もうええからこっちこい」
上司がA腕を掴んで連れて行こうとすると、
A「なにすんねん!もうええから帰る」
と言って手を振りほどき、近くの林に逃げていった。追いかけたが、あまりのスピードに追いつけず見失ってしまった。
次の日林を捜索すると、穴の中から気絶したAが発見された。
気が付いたAから事情を聞こうとするが、叫ぶ暴れるだった。しかし大事そうに持ってる石を取り上げると大人しくなったが、言語がおかしく会話にならず、彼は緊急送還されたらしい。
その日の夜
上司が寝ていると、窓をたたく音に目を覚ました。すると、女の人の声が聞こえた。
女「彼を返して・・・彼を返して!!」
上司は怖くなって布団を被りながら「アイツはここにはもういない!あんたもここにいたらあかん!」と繰り返したらしい。
気が付くと、朝になってて、そんな事がAの持ってた石が処分されるまでの2日ほど続いた。
上司は寝るのが怖くて、寝不足が続く日々で、移動届けを出したが、交代者が来るのに一年かかったらしい。その間に色々見えるようになったと言ってた。
島を出ると普通の状態になって安心したと。
で、俺に「信じる信じないは勝手だが、おまえは行かない方が良いな。それでも行きたいなら止めないが?もっとここで勉強しろ」と言われて諦めました。
怖い話投稿:ホラーテラー 漆黒の翼さん
作者怖話