中編4
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「壱」「弐」「参」

「緩やかな波」を投稿した者です。今回は書ききれなかった後日談を投稿させて頂きます。

宮崎での恐怖の一夜以降、B子さんは旅をやめて帰ると言いだしたので、A君と二人で旅を続ける事になりました。しかし、A君とも福岡まで進んだ所で別れる事になりました。一緒にヒッチハイクをした機関は十日ほどでした。

別れた理由は僕が全国を回る旅なのに沖縄に行くのを忘れたので、再び鹿児島方面へ引き返したからです。僕ウッカリ!

宮崎での体験が原因なのか、A君との旅で霊感が移ったのか?続ける旅の中、いくつかの不思議な経験をします。下記より体験を分けて記載します。

[壱]

引き返して向かった沖縄での話。沖縄について二日目の夜、路上ミュージシャン(以降C君とする)とは全国にいるものだ。出会ったのは国際通りの脇道を入った商店街だ。

C君は長淵さんに憧れる、すばらしい歌唱力を持つ若者だ。しかし、メインストリートを外れた所に居たため観客は僕一人だった。

何曲か聞き僕が拍手した時にソレは起こった。

C君は僕の目の前に居る。しかし、僕と二人しか居ない空間で僕の背中に人がのしかかったような重みがする。手の先から肘までを背中に当て押されたような感触!

僕は振り返る事が出来ずC君に「後ろに誰かいる?」と尋ねる。もちろんC君は「居ないよ」と。そんな二人に追い打ちが。

二人とは別の女性の声が

「ここだよ」と。

二人で夜中の商店街をダッシュで駈け抜ける。僕にしか聞こえていないと思われた声はC君にも聞こえていた。よくよく考えてみれば拍手の時も、音の数多かったような?あの女性の声は誰だったのか?終。

[弐]

これは心霊体験ではないのだが不思議だったので。

旅の途中には他にもヒッチハイクをしている人はいた。ヒッチハイクをする人は主な町中を一度訪れるので行く先々で同じ人と再会もする。

とある県でヒッチハイカーDさんと再会する。三十代の男性で過去にあった時には挨拶をする程度だった。しかし、今回の再会は違った。

Dさんは僕に近づいて来ると「オマエやばいぞ。知り合いの店に連れて行ってあげる」と。Dさん曰くかなりの数の霊を背負い込んでいるらしい。

知り合いの店に着いた。水晶やアメジスト、ターコイズなどの石を扱う店だった。店主のおばさんに会うなり一言。

「この子危ないね!」

Dさんと同じく多数の霊を連れているとの事でした。僕は店主のおばさんに最近の恐怖体験を話した。するとある事が分かった。

なんと僕は旅する中でA君やB子さんと別れた後、多くの霊たちと旅をしていた。店主のおばさんは僕にお祓いをしてくれた。

さらに店の商品である5センチ大の水晶を手渡し一言。

「水晶があなたを守ってくれるから持って行きなさい!!」しかし、お金のない僕には三千円する水晶は買えない。おばさんは、

「お金はいいから持っときなさい。」と言ってくれた。ヒッチハイク中も思っていたのだが世の中には優しい人がたくさん居るんだなと。

ついでにどんな霊がついていたのか気になり尋ねてみた。

「年代もバラバラでいろいろ居たよ。後、あなたと同年代くらいの女の子は取れなかったからそのままだから。でも大丈夫いい子だから!」と。

悪い霊が取れたせいか、残っている女の子のおかげかこの後から女運が上がり旅先でのムフフなアバンチュールが増えた!終

[参]

最後の話です。これは旅が終わり地元へ帰った後の体験談です。

夜に友達四人でドライブをしていました。運転手は僕でした。特に行く当てもなく走っていました。いつのまにか辺りは田んぼや山が見える田舎な風景へ。時刻はすでに午前二時。

小雨の中に薄暗い街灯に照らされたバス停がある。そこには典型的な幽霊(黒髪の長い白服の女性)がいた。みんなが目撃したのだが、近づいて行かなかったのでさほど恐くはなかった。

問題はその後だった。山道を走る途中、急に

「ドンッ!」

と車のドアを叩く音が。僕が「ヤバくない?」と言うと、更に後ろからクスクスと笑い声が。

友達のイタズラだった。後部座席の窓から手を出して叩いていた。

以前の霊体験から僕は「ふざけんなよ!」と。不機嫌になりながら運転席の窓のスイッチを上げロックした。

山道を進むと小雨のせいか、霧が立ちこめて来る。ハイビームは危険なので普通のライトで運転していた。

突然車のライトが消える。ライトは回さないと消せないはずなのになぜ?思わずブレーキを踏み停車。何度もライトを点けようと回すが点かない。パニックな僕に追い打ちがっ!!

外から

「ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!」と何度も叩く音が!

また友達のイタズラと思い、「もういいって!」と注意した。友達はキレ気味に「はぁっ?」と。

そこでやっと思い出す。後部座席の窓のスイッチは僕がロックしていたのだ!!

再びライトを回す。やっと点いたので霧の山道を急いで駈け抜けた。終

最後まで読んでくれてありがとうございます。以上が僕が体験した不思議な出来事です。これ以降、心霊体験は現在まで起きていません。最近では懐かしくも思い、怖い話のサイトを見ている感じです。

すべての話は一貫して僕以外の証人がいるという事だけ付け加えさせて頂きます。

最後に・・・・

旅の途中にUFOも目撃したのですが、コメントにてリクエストがあれば後日記載させて頂きます。

m(__)m

怖い話投稿:ホラーテラー ビビリィさん  

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