短編2
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御守り

実話です。

私の家は小さな居酒屋を祖母の時代から経営しており、現在は母が一人で切り盛りしています。

店に来るのは常連ばかりで休日は皆で出かけたりして本当に仲が良いんです。

そんなお客さんの中にタイ人の女性客がいました。

以後Aさんとします。

Aさんは異国の地で一人で働いておりうちの店に来るまで日本に友達は一人もいなかったそうです。

Aさんの働くタイ料理屋で母達は知り合い、それからうちの店の常連になり友達も増えていきました。

もともと姉御肌な母は色々なお客さんから仕事や家庭の事など相談される事が多く、Aさんにも色々と相談されていたそうです。

母はいつもAさんを気にかけていました。

またAさんも母を慕っているのがよくわかりました。

そしてAさんは、タイにいる時からずっと身に着けているという大事なブレスレットを母にプレゼントしました。

それは大理石で出来ていてすごく綺麗でした。

これは着けていると悪い事から身を守ってくれる御守りなんだとAさんは言っていたそうです。

それを母は毎日寝る時以外は常に大事に身に着けていました。

(寝る時に時計やブレスレットやネックレスをはずすのは母のくせです。)

そんなある日、母が泣いていたんです。

話を聞くとAさんが自殺したとの事でした。

助けてあげられなかったと、いつも気丈な母が泣いているのを見て、私も悲しくなりました。

Aさんは自殺した日、母に会いに来ていました。そしてこんな事を話していたそうです。

「いつもありがとう。本当にママには感謝している。このブレスレットはいつでもママを守ってくれる。」と。

そう言ってAさんは笑顔で手を振り帰っていきました。

彼女が自殺したのはその数時間後だそうです。

なんで気付いてあげられなかったんだろう‥Aは助けて欲しかったんじゃないか‥と、母は悔やんでいました。

そしてAさんが亡くなったその日から異変が起き始めたんです。

続きます

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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