短編2
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魂(たま)とり歌

赤は血の色

青は水の色

緑は草の色

黄は花の色

橙は夕の色

黒は夜の色

紫は鏡の色

赤は火の色

赤は血の色

赤は夕の色

赤は水の色

赤は花の色

赤は夜の色

赤は鏡の色

赤は血の色

赤は夜の色

苦しくも死に物言いなどせず

死すべき私の腸(はらわた)捻(ねじ)り鮮血、鮮血、どこ見て息絶つ

涙も由々しき情けをかけず

死すべきあなたの首筋(くびすじ)捻り

濁言、濁言、口から漏れる

赤は血の色

赤は死の色

鮮血、濁血、血、血、血

後ろに廻れば死仮面

前へ進めば魑魅魍魎

あなたが私の体の中に

私はあなたの体の中に

出せよ、出せよ、血、血、血、

赤は血の色

赤は死の色

珠とり手とり、逝き申す

これは、私たちの地域に伝わる

俗に言う「魂(たま)とり歌」と言うもので、自分の体を使っての呪いとして作られました。

怨んでいる相手を想像し、この言葉(当時は巻物に記されていました)を何回も音読しながら相手に与えたい呪いの分だけ自分の体に傷をつけたようです。

俗に言う「呪詛返し」を使ったもので、自分の体に自ら呪いをかけ、それを何倍にもして呪いたい相手に返す、という複雑なものです。

絶対に、使用しないで下さい。

もしこれを実行し、後ろめたさでもう止めたい場合、清めるためには信頼のおける神社に行ってお祓いをして貰ってきて下さい。(但し呪詛返し返しになり、相応の苦痛を受けます。)

これは俗に言う「トミノの歌」とは無関係ですが、凶悪さとしてはこちらの方が上です。

自分を呪ってまで相手に苦痛をもたらすのですから…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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