短編2
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はまみさん

みなさん、「はまみさん」という霊をご存知ですか。今回はその「はまみさん」に関する恐ろしい話をします。

ある中学校に女子の三人組がいた。仮にその三人をA子 B美 C香とする。その三人は占いが好きで、お互いの好きな男子を占ったりするのが毎日の楽しみだった。 ある日、A子は二人を集めて「こっくりさんをしようよ」と切り出した。年頃の女子にはよくある光景。しかし三人はこの後に訪れる恐怖体験など、知る由もなかった…。

三人は暗い理科室でこっくりさんを始めた。

「こっくりさん、こっくりさん、お入り下さい」

「はい」

ゆっくりと10円玉は動いた。

「キャー動いたぁ!」 「すごーい」

「あなたはこっくりさんですか?」

すると10円玉はゆっくり動き出す。

「いいえ」

みんな凍りついた。 こっくりさんではない別の霊が来てしまったのだ。B美は半泣きになっている。しかし三人は続けるしかなかった。

「あなたは誰ですか?」

10円玉はゆっくり動いた。

「は」「ま」「み」

はまみさん…?

C香が続ける。「はまみさん、はまみさん、お帰り下さい!」

10円玉はゆっくり動いた。

「い」「や」

そして、「お」「ま」「え」「を」「つ」「ぶ」「す」

半泣きになっていたB美は半狂乱になり、その場から逃げ出した。残った2人もあまりの恐怖に、後片付けもせずに教室を飛び出した。

校門を飛び出ると、なにやら向こうが騒がしい。騒ぎのある方向に向かうと、頭が割れて脳がダラリとアスファルトの地面に垂れ落ち、腹が引き裂かれた状態のB美が倒れていた。血だまりの中、白目を剥き腸がはみ出し、腸の内容物の糞便の匂いが辺りに充満していた。そして誰もいない背後から声が聞こえた。

「つぎはおまえだ」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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