中編3
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村営住宅

俺達は『バレルス』

「羊壊隊」です

{意味のわからない人はスルーするか、【修道イン1〜ファイルまで軽く読んで下されば幸いですい。}

俺達四人は懲りもしないで今日は心霊調整に向かっている

まさかまさか本当にこんなことが始まるなんて思いもしなかった

あの忌まわしい修道院から一ヶ月ぐらいしかたってないのに…

神父さんから電話だ

「家庭教師のことで話があるから夕方に教会にきませんか?」とのこと。

友人達は用事がありこれないみたいなので俺にすべて一任された

家から近いし暇だった俺は昼過ぎには教会についた

人がたくさんいるな〜

神父さんは忙しいそうだ

(だから夕方か…)

教会の出入りは自由だ

みんなで賛美歌を唄ったりしている

パイプオルガンでの賛美歌の演奏はカーステの比にならないほど迫力がある

(鼻歌とは大違いだ…)

(心にしみる…)

参加してる人達も笑顔で優しく接してくれる

(まるで家族のよう?)

夕方頃、神父さんとお話できる時間ができた

「お待たせしました」

「家庭教師のことですが、一回2千円×週4食事付きで大丈夫ですか?」

(安っ↓)

「お子様達三人分ですよね?」

「はい」

(相場よりかなり安い…)

「はい、大丈夫ですよ」

(恩人だからな…)

「よろしくお願いします」

教材や四人(俺、友達、後輩×2)の来る配分などはこちら任せてくれると

「あとバレルスのことですが」

(覚えていたんか!?)

「何かあった時にはよろしくお願いしますね」

「羊壊隊のことですよね?」

「そうですよ」

(マジですか…)

「冗談でなかったのですか?」

「冗談では言えません」

(信じられない…)

「貴方達は選ばれた人なのですよ」

(家庭教師なら選ばれるけど…)

俺は教会から戻り友人に電話した

「羊壊隊するみたいよ」

「おうバレルスね!昨日すでに決まってたやろ」

(それはお前だけだ)

「いつよ?」

(アホか頻繁にお化けがでるか!)

「来週から週1家庭教師な」「なんやまだか…」

(こいつ何期待してるんだ)

「お前怖くないん?」

「怖いよ」

(嘘だ!)

「あっ、バレルスのステッカー頼んだよ」

(ステッカー?)

「今日の用事ってそれのこと?」

「そう、車に貼れるやつね」

「お守り代わりに全員の車に貼ろうな」

(お守りになるかー)

アホのことはほっておいて後輩達と来週からの家庭教師の打ち合わしよう…

俺は電話を切りすぐに後輩に連絡した

「お疲れ様です」

「おう、来週からのことだけどな」

「バレルスですか!?」

(え?)

「家庭教師のことだけど」「あっ、そっちですか…」(アホが伝染している…)

「ステッカーカッコイイですよ」

「お前もステッカー作りに?」

「はい!友達も一緒に」

俺が教会に行っていた間に三人でステッカーを作りに行ってとは…。

俺は腹がたってきた

「家庭教師は、お前ら三人がメインでやれよ」

「教会にいればバレルスいつでも出動できるしな!」(嫌味)

「なるほどそうですよね」(やる気満々だ…)

俺達は週四回の家庭教師を交代で始めた

俺は週一回のノルマにしかでなかったが、友人達は家庭教師以外の日も教会にきてる…

たいしてあるわけもない、霊的事件を待っているらしい

(あったとしても、出番なんかないと思うけどな…)

家庭教師を始めて三週目の夜、明日みんなで来てほしいと神父さんから電話がきた

(家庭教師クビかな…?)

翌日四人で教会に出向くと、老夫婦と神父さんが出迎えてくれました

「皆さんにお願いしたいことがあります」

(孫の家庭教師かな?)

「この方の家に私と一緒にきてくれませんか?」

(もしかして…)

(羊壊隊?)

なんとなくその場の雰囲気では感じていたけど、まさか本当に依頼があるとは…

『バレルス初出動です』

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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