中編4
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村営住宅3

神父さんに電話で失態の報告をすませ、俺達は教会に戻った

「女性の霊でしたか?」

「はい」

「ホントに居たんですね?」

(ホントって?)

「ちゃんと神に祈りましたか?」

(祈ってない…)

(神様ごめんなさい…)

「四人バラバラになったので平常心を失ったのでしょう」

(四人なら平常心に…)

「それに今回は調査ですから、そんなに気を落とさなくてもね」

「浄化しなくてもよかったのですか?」

「ええ、調査ですから」

(たしかに調査としかきいてなかったが…)

「ではどうすればよいのでしょうか?」

「貴方の見た女性はどんな感じでしたか?」

「わりと年期の入った女やなかった?」

「いや若く見えましたよ」「そーやなくて、若いけど古い感じやなかった?」

「何十年も前の人って感じだろ?」

「そうそう、半年とか前に死んだ人じゃないわ!」

出没は半年位前からだが古い霊か…

俺は老夫婦に電話で話を聞くことにした

(現地調査より聞き取り調査を先にすべきでは…)

半年前に何かあったはずだが老夫婦いわく、何もないと…

質問を変えてみる

「半年前に何かしましたか?」

「…何もしてないが…あっ、冬に温泉に旅行に行ったよ」

(温泉?普通だな)

「〇〇温泉は混浴があるから婆さん達と一緒に入れるし良い所だよ」

(〇〇温泉!!)

俺達が修道院に行く前に入った温泉だ!

(混浴があったとは…)

「あんたらも入ったのかね?わしらが入った時には若い女性が一人入っておったな」

(マジか!)

「綺麗な女性だったな」

(残念だ…)

「たしか女将さんと言っておった」

(女将?)

「帰りのバスも一緒だったから村の人かと思ったんだがね」

(女将が村までバスで…?)

水音の女、温泉の女将、何か関係がありそうな…

「女将さんと話はしましたか?」

「あぁ、ずぶ濡れになって寒いと言っとったな」

(真冬にずぶ濡れ?)

(凍死するぞ…)

これは温泉にも調査が必要だな

俺達は交代で運転しながら〇〇温泉まで来た

一ヶ月ぶりだ…

修道院はすぐそこか…

「混浴調査開始ー」

(違うだろ)

「なんて聞き出すの?」

「まずは入ろーや」

(女将いたりして…)

少し期待しながら混浴の温泉に入ったが誰もいない…

館の人に聞いてみるか

「〇〇大学温泉研究会ですがお話聞いても良いですか?」

支配人が快く対応してくれる

当たり前の質問のしたあと聞いてみる

「今日、女将さんは?」

「女将はいませんよ」

(休みか…)

「昔はいたんですけどね」(昔?)

「いつ頃ですか?」

「なぜ女将のことを?」

(どうする素直に聞くか?)

「綺麗な女将さんがいるって噂がなんですが?」

「……」

「辞められたのですか?」

「30年ぐらい前でしたか、事故があり亡くなりました

私も直接はあったことはありませんが…

(死んでる?)

「あの写真の人ですよ」

白黒の写真

温泉の前で記念撮影した時のものかな?

………?

似てる!!

昨日の女性の霊に!

(たしかに美人だが…)

神父さんに連絡を入れる

「女将さんが霊?」

「写真見ましたが似てますす」

「今日は疲れたでしょうからそのまま温泉に泊まりなさい」

(宿泊費はでるのか…?)

たしかに疲れている

俺達は温泉に泊まることにした

混浴風呂にまた入るが女将はいない

(老夫婦ばかりだ…)

疲れからか俺達はすぐに眠り込んでしまった

[ピチャ]

[ピチャ]

[ピチャ…]

?目が覚める

[ピチャ]

[ピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昨日と同じ状況だ

(こっちも出るんか…)

か‥カラダがウゴカネ‥

かろうじて頭は横に向けることは出来るが友人達が起きているのか?は確認出来ない

立ってる?

誰かが立ってる?

部屋の入口付近に人の様な気配が!

「かえして…」

「かえして…」

あの女?

女将か!?

近づいてくる

(勘弁して…)

布団の上まで

(もうダメだ…)

「かえして…」

(何を?)

「かえして…」

…耳元で呟かれた

」(俺は何も借りてないから!)

気づくともう朝に

俺はそのまま気絶したかのか?寝てしまったのか?

「おい!でたな?」

「いきなりやで、しゃれにならんな!」

「やっぱり女将かな?」

「多分そうやろ…」

「なにをかえしてほしいのかな?」

「わからん…」

朝食後、支配人さんに昨夜の霊の話を聞いてみることにした

「怪奇現象などは一切ないですよ〜、あったら話題になって少しはお客さん増えますかね〜?」

(話題にするぞ)

支配人さんは本当に何も知らないようだ

とりあえず神父さんに連絡をいれよう

「温泉に女の霊でたんですよ!」

「やはりそうですか!」

(知ってたの!!)

「貴方達の報告の後に調べてみたら、あそこの女将さんは事故死ではなく変死ですね!」

(変死?)

「彼女は12/20に失踪して翌々日の12/22、旅館の前の池に倒れている所をお客さんに発見されてます」

遺体に目立った外傷もなくただ池のなかに浮かんでいたらしい

「警察は誤って池に転落し心臓麻痺で死亡したとの発表し事故ということで話は終わってます」

(じゃ、事故死でしょ?)

「彼女が二日間も誰にも気付かれないで旅館の前の池に浮いていたなんてありえますか?」

(たしかに池は小さいし、ありえないか…)

「おそらく村営住宅に水音の女霊ではなく、老夫婦に変死した女将の霊がついてるようですね」

(なるほど‥)

「あの老夫婦何か隠してますね」

(あの老人達が?)

「私も今から村営住宅に行きます、貴方達も向かって下さい」

(神父さんと一緒なら心強いな)

俺達はまた村営住宅に向かった

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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