短編2
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待って!

ある夜自分、友人A、B、Cの4人で肝試しをすることになった。

場所は近所の山の中。

車で山の入り口まで着く。

奥に100mくらい行くと墓が一つだけ立っている。

そこを目指すことになった。

4人の中ではBが一番ビビリ症。

Bをハメようぜ!

ってことになり、墓に着いたらBだけ置いていくという作戦。

Bは何も知らず、とりあえず4人とも墓へ着く。

作戦実行!

Bはビビリながらも墓を見ている。

その隙に気づかれないように他のみんなで車までダッシュ。

AとCは足が速く、自分は足が遅く置いてきぼり。

それでも自分も車までダッシュしようとした。

するとやっと気づいたのかBが、

「ちょっと待ってよー!」

と言って追いかけてきた。

これまたBも足が遅い。

笑いをこらえながらも車までダッシュ。

車まであと50m。

後ろからは

「ちょっと待ってー!」

と聞こえる。

無視をして走る。

だが少し変。

「ちょっと待ってー!」

Bの声にしてはちょっと変。

だけど、もう少しで車に着くから無視。

それでも後ろから声が聞こえる。

「ちょっと待ってー!」

「ちょっと待ってー!」

「ちょっと待ってー!」

「待て...」

Bの声ではなかった。

そして肩をポンと叩かれた。

さすがにビビって立ち止まり後ろを振り返った。

すると声が突然聞こえなくなり、Bの姿もどこにも見当たらない。

挙動不審になり車までダッシュした。

車まで着くと、AとCが汗だくで道に横になって休んでいた。

A「遅い!」

自分「悪い悪い。」

C「それよりBは?」

自分「その事なんだけどさ〜...」

喋りながら車の中を見ると、中にBが座席を倒して爆睡。

全員「うわ!なんでここにいるの?」

みんなで駆け寄る。

Bが目を覚ました。

B「みんな何やってんの?」

自分「何やってんのじゃねーよ!4人で肝試し行っただろ?」

B「え?言わなかったっけ?車の中で休んでるって言ったはずだけど?」

自分「そんなことは...とりあえず帰るぞ。」

気味が悪くなって4人で車に乗って帰った。

帰る途中、車の中でBから電話が掛かってきた。

車の中にBはいる。

自分「いたずらはやめろよな〜。」

と言いつつBの方を見ると、Bの姿は無くなっていた。

全員「Bは?あれ?さっきまでいたよな?」

車を道端に止め、電話に出てみた。

すると、

「みんなどこ行ってんだよー!置いてくとかイジメだろ!?」

Bの声だ!

自分「今どこにいるんだ?」

B「どこって...さっきの場所だけど...」

すぐに電話を切った

全員Bがなんで消えて山にまだいるのかとか頭に無かった。

全員Bが心配になってすぐに山へ戻った。

山へ引き返すとそこにはBがいた。

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怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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