短編2
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龍神とじいちゃん

初投稿で誤字、脱字が

あるかもしれません。

俺のじいちゃんは

俺が中学3年の時に

他界しました。

正義感が強く、真面目だが

知らない人にでも明るく

話かけたりする

気さくなじいちゃんだった。

じいちゃんが他界して

半年くらいした頃に

俺はある夢を見た。

辺りは真っ暗闇…

俺は1人立っていた。

暗闇の向こうから

何かのエンジン音が聞こえる。

エンジン音にビビった俺は

そこで動けずに立ちすくみ

やがて向こうから

ジェイソンのようなやつで

両手がチェーンソーになった

化け物が近付いてきた。

恐怖のあまり動けず

振りかざされたチェーンソーが

俺の体を真っ二つにしようと

した瞬間…

【ひけぇ!!】

じいちゃんの怒鳴り声が

暗闇に響いた。

我にかえった俺は

チェーンソーが頭に直撃する寸前に

後ろに下がった。

…がしかし

チェーンソーは俺の左肩に当たった。

夢だから痛みなどは

全くないが思わず

叫んでしまった。

左肩を見ると、今にも

重さに耐え切れず

落ちてしまいそうな

皮一枚の状況だった。

そして腰を抜かした俺に

とどめを刺そうと

チェーンソーを振りかざされた瞬間…

俺の体から何かが抜けるような

沸きだすような感覚があった。

なんと俺の体から

真っ白い龍のような煙が

化け物に巻き付いていく。

聞いたこともないような

うめき声をあげながら

化け物は消えていった。

と、同時に目が覚めた。

その夢を見てから5年程経ち

21歳の夏…

俺は橋梁の鉄骨の製作所で

働いていた。

仕事にも大分慣れて

一人で材料の切断や組み立てを

任されるようになった。

バンドソー

↑鋸の刃が回転して鉄を切る機械を使い、いつものように

材料を切断していたら

慣れもあったせいか

うっかり手袋を巻き込まれ

刃の方に腕が引き込まれた。

その瞬間…

【ひけぇ!!】

あの夢で聞いた

じいちゃんの怒鳴り声が

聞こえた気がした。

そして我にかえった俺は

腕を力の限りに引いた。

だが

左手の人差し指が

巻き込まれ皮一枚の状況に。

でも夢みたいに

痛みなどは全く感じなかった。

救急車で県立病院に運ばれ

大手術を受けた。

今となれば

曲がらないし、短くなった

俺の人差し指。

だが

あの時にじいちゃんの

【ひけぇ!!】

がなかったら…

左肩から切れたかもと

考える…

そして偶然なのか

その事故があった時に

俺が着ていた上着の肩には

龍の刺繍があった。

後日、霊感が強い

占いの先生に見てもらったら

何も話していないのに

【あなたには龍神が

       ついています】

そう告げられた…。

怖い話投稿:ホラーテラー べろすきぃさん  

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