東京都に住む大学生のWは同じ大学の友人T、Y、霊感が強い彼女のHと共に温泉や遊園地などが揃ったあるレジャー施設へ旅行に出掛けた。
ホテルに着いたのは昼の3時。部屋に入り、ホテル内の散策などをして夜まで過していた。その夜、食事も終わり温泉にも入った四人は部屋にて怖い話をする事になった。
ところが、Hが青い顔をして震える。
H「ここ何かいる」
W「何が?」
H「霊かもしれない・・・」
四人はHの怖がり様に驚いたが怖い話を続行し、異変があった場合だけHに教えてもらって一端怖い話を止めようという事にした。
そしてまた、話が始まった。また一つ、また一つと話が進んでいく。
Wが話を始めようとしたその時。
H「だめ!入ってきちゃった!だめ!」
Hがさっきより慌てているので部屋の電気を付けた。
ところが、また
H「もう無理。たくさんの人が来た!」
そう言うとHは気を失ってしまった。
WはYに従業員を呼びにいってもらうとTと一緒にHに呼びかけた。
W「おいH!しっかり!」
体を揺さぶり、気を確かめる。
T「しっかり!ほら自分の名前言ってみろ!ほら!」
すると、Hが目を見開き
いきなり立ち上がった。
そして彼女はこう言った。
「イケガミマサヒロォォ・・・」
怖い話投稿:ホラーテラー 百鬼夜行さん
作者怖話