長編14
  • 表示切替
  • 使い方

HOSPITAL

なだらかにつづく海岸沿いにその病院はある

天気が良いせいか、海と空の青に病院の白が凄く映えて見える

ここに悪霊がとりついてるなんて思えないロケーションだ

二日前のことだ、少し身体の弱い神父さんの次女が検査入院から戻ってきてから様子がおかしくなっていると

日中は普通に過ごしているが、夜中に奇声をあげたり暴れたりすると

どうやら何かにとりつかれたようだ

神父さん自身がお祓いをすれば良いと思うのだけど、思春期の娘さんが嫌がりうまくいかないらしい…

そこで年齢的にも近いし、仲の良い俺達に神父さんから依頼がきた

何故、彼女に霊がとりついたのか?

いつものように三人の娘さん達の家庭教師をすませたあと神父さんとの会話

「娘(次女)の様子はどうでしたか?」

「元気に勉強してましたよ」

「そうですか…」

「身体よくないのですか?」

身体は大丈夫なのですが、ちょっと困ってるんですよ」

「反抗期ですか?」

「それもあるのですが…」

「成績ですか?」

「いえ、とりつかれてます」

(ハァ〜?)

祈りも捧げてますが、本人の協力が全くないため、お祓いができないと…

「他の神父さんに頼んでみたらどうですか?」

「頼んではいるのですが、娘がウンと言わないのです」

「無理矢理縛りつけてやるとか?」

「そんなこと娘にできません!」

(娘にはあまいな…)

「でも進学前ですし悠長なことは言ってられないですよね?」

「だから貴方達にお願いできないかと?」

(俺達が娘さんの!?)

「どうやってお祓いすれば?」

「まずは病院を見に行ってもらえますか?」

(見るだけならいいけど…)

神父さんの娘さんの除霊なんて俺達には無理があるような…

「わかりました、みんなに連絡入れて明日行ってきます」

俺達は『バレルス』

『家庭教師』もしてます

病院に到着

神父さんの同級生である病院長には話は通してあるがスタッフには病院運営の実態リポートに大学生が来ると伝えてあるらしい

医院長

「よく来られました、スタッフにはわからないようにお願いしますね」

わかりました」

看護師長、その他スタッフの人達に挨拶する

宿泊する警備員室に荷物を置き、白衣に着替えてスタッフさんに院内を案内してもらうことに

内科、皮膚科、循環器…

中堅の総合病院といったところかな

「こちらからが小児科フロアです」

(ここか?)

「入院患者さん少ないですね?」

「子供の数が減ってますからね〜」

(なるほど)

ここで娘さんになにかあったのか?

いつものことだが特に何も感じない…

医院を案内してもらった後、リポート開始

医療現場の生の声を聞くという設定だ

(仕事に迷惑がかからないように注意です)

友人と後輩

俺と後輩

二人一組でリポートする

「しっかり話聞いて見てこいや」

「OK」

まず、食事や休憩しているスタッフさんに仕事上の注意点、現場の苦労話など一般的なことを一通り聞く

みなさん真面目に答えてくれる

(申し訳ない…)

夕方にはだいたいの話は聞き終わったが、こちらから切り出してないせいか、霊的な裏話はでてこなかった

夕食を警備員室で食べていると夜間の警備員さんが出勤してきた

「あんたらかい?学生の羊壊隊って?」

(えーーッ!)

(知ってるの?)

「神父からきいとるよ」

(知り合いか?)

「ここには何かあるのですか?」

「警備員さんは何か知ってますか?」

「何をだい?」

「神父さんの娘さんのことですよ!」

「可愛い娘さんだね、将来は美人看護婦さんで人気でるだろう〜ね」

(ダメだ…)

「おっちゃん、オバケとか出たりせえへんか?」

「オバケか…」

(そうそう)

「そんなもんは気のせいだ」

(気のせいね…)

警備員さんは霊的なものを信じない人のようだ

PM10:00

病棟の看護師さんに話を聞きに行く

「お疲れ様です!忙しくないですか?」

「大丈夫ですよ」

「夜は何人で働いてるんですか?」

「各フロアに二人よ」

(少ないな)

「やっぱ怖いこととかあるんですか?」

「たくさんあるよ!」

(ぇえ?)

「例えば!」

「もうちょっと遅い時間でもいいかな?まだやること沢山残ってるから」

(仕事中だった)

「ではまた後で…」

「他のフロアにも聞きに行くか?」

「看護婦さん可愛いな〜」

「白衣の天使ですよね」

「合コンできますかね

(お前ら目的違わないか…)

「よし!他のフロアの看護婦さんに会いに行こ」

「はい!」

(大丈夫かい…)

何人か話を聞いたが、これといった霊の話は聞けず警備員室に戻る

「手がかりが何もでてこないね」

「合コンの手応えはあったな」

「俺も手応えキャッチしました」

(アホォどもが…)

PM11:50

プップップップップップッ

「はい警備員室」

「今、参ります」

「何か?あったんですか?」

「非常口がたまにかってに開くんだよな〜」

「俺達も一緒に行っていいですか?」

「ぁあ、いいとも」

開いていたのは児科フロア

「あっ!!

「見えた?」

「見えたな!」

非常口から誰かが覗いていた

後輩ダッシュ!

「誰もいません…」

「霊だね?」

「そうみたいやな…」

ピーピーピーピー

(ナースコールだ)

看護婦さんダッシュ

「非常口が開く時はいつも子供がオバケでたと言うのよ…」

少し手がかりがつかめてきたな…

たしかに誰かいた?

人間なら非常階段を下りれば後輩に見つかるはず

何が見えたたんだろう?

ナースコールで病室に行っていた看護師さんが戻ってきた

看護師

「またでてたって…」

「そう…」

「詰め所の前は誰も通ってないのですけど…」

「警備員さんは、どう思いますか?」

警備員

「最初は子供らの悪戯だと思ってたけどな…」

「いつ頃からですか?」

看護師

「たまにだけど、もう何ヶ月も前からよ」

「俺達も今夜はここに残ったほうがええんちゃう?」(病棟だからな…)

「俺達も交代で詰め所に居ても良いですか?」

「看護師

「こんな夜は助かります」

警備員

「では、また何かありましたら連絡下さい」

まずは後輩達が詰め所に残ることにした

非常口が開き

子供がオバケを見る

ということは非常口から何者かが出入りして病室の子供を恐がらせているってことか?

「何者なんだかね?」

「わからんな〜」

「今夜、また来ると思う?」

「さぁ〜な〜」

「来る前に臨戦体制に入っておいたほうがよくない?」

「お前賢いなぁ!」

(お前よりはな!)

「でも看護婦さん達に俺達のことバレちゃうんやない?」

(そっか…)

「彼女らの前に聖服着て、聖火、聖縄片手に現れたら変な人達と勘違いされるやろ!」

(もともと変だろ…)

看護師さん達に気づかれないように臨戦体制に入ることは無理か…

(考えろ……)

「ぁ!俺が一晩中、看護婦さん達をトークで引き付けるからその間にお前らがやるってのは?」

「看護師さん達は仕事中だぞ、患者さんもいるし」

「やっぱ無理か…」

(当たり前だ)

プップップップ

「はい警備員室」

「わかりました」

また非常口が開いたと

とりあえず聖縄、聖水、聖火は持って直行だ

看護師

「また開いたんです」

後輩

「何かが通った感じはなかったですよ」

「子供達は?」

「寝てると思います」

まだ子供達が騒いでないとこをみると…

「病室や!」

廊下から病室そっと覗く

いる!子供かな?

いや、小さい大人だ!

何かぶつぶつ唱えてる

「やるか?」

「やるしかないやろ」

小さい男がこちらに振り向いた(ニタッ)

「聖縄張れ!」

「はい!」

スーーーーーーッ

早い!間に合わなかった

小さい奴はいっきに非常口から出ていく…

「早過ぎねぇ?」

「うん」

看護師

「オバケでたの?」

(見えなかったか…)

「いましたね、もういませんが…」

警備員

「気のせいじゃなくてかい」

「でましたよ」

今夜、二度目の出没

今夜中に何かやりたいことでもあるのか?

「140㌢ぐらいの身長の男とか知ってますか?」

看護師

「…わからないです」

警備員

「小さい男ね……」

看護師

「貴方達、霊感強いのね!」

友人

「霊のことなら、僕に何でも聞いてください!」

(アホがきたよ〜)

後輩

「暇なときに食事でもしながらどうですか」

(アホが感染する…)

看護師

「面白い人達ね…」

(ふられたな)

警備員室に戻り作戦会議

非常口から現れ非常口から消える

非常階段を使ってるのか?

他のフロアには出没してないようだし…

詰め所には友人、男が現れそうな3F非常口の外に後輩一人、1F非常階段横に俺と後輩が陣取ることにした

ここなら看護師さん達にも見られないし好都合だ

AM0:45

「でてこないな〜」

「今夜のノルマ終わったとか?」

「…」

「何か焦げ臭くないですか?」

(たしかに…)

出た!!

目の前だ!!

スーーーーッ

俺達を無視して階段を上って行く

3Fの後輩に叫ぶ

「上に行ってるぞ!」

「病棟に入れるなよ!

「はい!」

非常階段を急いで上がる

追い詰めれたか?

非常口には後輩が聖縄を張っている

非常階段踊場で挟み込んだ(イケル!)

あら?

ボォ〜!スーートッーーーン

燃えて?階段から飛び降りた?

下を覗きこむ

いない……

(あきらめたか…?)

階段を下りてみたが何もない…

その後、小さい男は現れなかった

夜が明け警備員室に戻ると警備員さんが朝ごはんを作っていてくれた

焼き魚に味噌汁だ

(いただきます!)

「あの男、炎とともに飛び降りましたね」

「現れる前も焦げ臭くなったよな」

警備員さん

「燃えたのかい?」

後輩

「燃えたように見えましたが実際には何も燃えてませんでした」

警備員さん

「…」

「小さい男と炎の飛び降り…」

「まさか…?」

「知ってるのですか?」

警備員さん

「医院長に聞いたほうがいいかもな…」

素早い炎の小男が関係していることは間違いない

何者なのか?

医院長の知り合いなのか?

俺達は仮眠をとり医院長の出勤を待つことに

AM9:00

医院長が出勤してくる

俺達は早速、昨夜の報告に医院長室へと

午前中は外来の患者さんが多いので手短に話をしなければ

「変に素早い小さい男の霊がでました」

「小さい男…?」

「はい!小さくて素早くて、非常階段から炎に包まれて飛んで逃げていきました」

「……」

「なるほどね…よし、午後からまた話をしましょう…」

(医院長は何かしってるような口ぶりだな)

午後まで時間があるので俺と後輩は散歩にでかけることにした

海沿いの丘陵に建つ病院の周辺は絶好のウォーキングコースになる

「気持ちいいな〜」

「最高の場所っすね」

「なんでこんな気持ちいい場所にオバケがでるんかな〜?」

「やっぱり病院にオバケはつきものなんですかね…」

海岸に座っいていると、犬の散歩をしている老夫婦が話かけてきた

「綺麗なとこじゃろ」

「良いところですね〜」

「あんたらは病院の人達かい?」

「いえ、〇〇大学からきている学生です」

「ほう、勉強も大変じゃな」

「病院のリポートしてるだけですから…」

「お爺さん達は、この病院を利用されたりするのですか?」

「わしらは健康だから行かないなっ、ばぁさん?」

「孫がたまに行くぐらいですね」

(お孫さん?)

「お孫さんは身体悪いのですか?」

「喘息でな、ここに住めば空気もキレイじゃから善くなると思うのじゃが…」

(ここには住んでないんだ)

「病院にオバケがでるとか、お孫さんから聞いたことありますか?」

「ぉぉ…よく言っておったなっ、ばぁさん?」

「小さいオバケが出るって言ってましたね」

(小さいオバケ!)

「お孫さんはいつ頃入院されてたんですか?」

「先月までじゃ…」

(寂しそうだ)

「孫が心配でな、夜中にここから病室を見たりしておったんじゃ」

「そしたら階段の所に火の玉みたいのが見えたことがあったんじゃ!」

「火の玉ですか?」

(あの男か?)

「あそこで死んだ霊がでてるんじゃ!」

「お爺さん、学生さん達が怖がるでしょ…」

お婆さんは会釈して、お爺さんを引っ張るように歩いて行った

オバケの話って年齢差があっても会話が弾むようだ

正午過ぎ病院に戻ると医院長の手が 空いていると

「昨夜の話だけど、本当かい?」

「でましたよ」

「小さい男かい?」

「成人男性にしては身長が低かったですね」

「……」

「医院長先生の知ってる人なんですか?」

「あいつか…」

(あいつ?)

30年前、まだ親父が医院長の頃(医院長は二代目)

地方では医療機関もまだ少なく、医師達は過酷な労働を強いられていた

この病院も例外ではなく医師の数は足りていなかったと

その頃、小児科に勤務していた医師がノイローゼになり悲しい結果になってしまった

その医師は、自宅に帰る時間もなく、ほぼ毎日、病院に寝泊まりしてたらしい

医師は自殺する直前には不審な言動、行動をとるようになっていた

夜中、突然奇声をあげたり寝ている子供達に変な呪文の様なことを唱えたり…

あまりに行動が不審な為、本人同意のもと、その年の年末をもって解雇することになっていた

12/24

小児病棟では夕方から子供達のクリスマスパーティーが行われていた

パーティー中、医師の様子はいたって普通だったと

その夜、医師は非常階段踊場で焼身飛び降り自殺をした…

事件性はなく精神薄弱による自殺とすまされた

医師は遺書を残している

「私は神の選ばれた者である」

「私以外に子供達を治せる者はいない」

「今夜、決行する」

医院長

「しかし、何故、今頃現れたんですかね?」

「今年、病院の増改築も済ませたばかりなのに…」

(たしかに…)

友人

「それや!改築したときに何かあったんちゃいますか?」

(おっ!)

医院長

「何かって?」

「何も聞いてないですけど」

友人

「…」

「改築前の写真とか見取り図とかありますか?」

「親父(先代)の建物だからね、記念に沢山写真は撮って保存してあるよ」

俺達は写真を見せてもらうことにした

アルバム一冊分もある

特に何かが写ってるるわけでもないか…

非常階段は塗り替えただけか…(おや?)

階段の横に直径30㌢?ぐらいの石が写ってる!

「医院長先生、この小さな石は?」

「車が出入りするのに邪魔だから改築ついでに撤去してもらったよ」

(あやしい…)

「飛び降りて落ちた辺りじゃないですか?」

「さぁ?当時、私もいなかったので話しか知らないのですよ」

「ちょっと調べた方がいいですね」

医院長室を出て病院裏手の非常階段へと向かう

たぶんこの辺りに石があったはずだが…

警備員さん

「そう、その辺りだよ…」

(着いてきてたんだ)

「俺達も前任者から聞いただけだがね…」

「石は供養の為に置いてあったのですか?」

「それはわからないよ…」

「たぶんここやろ!

「今夜、浄化したろぅや」(やるか?)

神父さんに経過の連絡を入れ、今夜、浄化作業をすること伝えた

PM7:00

会ったことのない神父さんが病院に来た

「お手伝いに来たよ!」

(聞いてなかったぞ)

「彼は娘が心配で心配でたまらないそうだよ」

どうやら心配でたまらない神父さんが仲間の人に応援を頼んだようだ

神父さんに一通り経過を説明する

「なるほど、その男の霊がね…」

俺達の話を聞き終わると神父さんは病院内を見学するために部屋を出ていった

「なんか俺達、信用ないみたいやな〜」

(お前が原因かもよ)

「今回は僕等だけで楽勝ぽっくないですか?」

「神父さんがいたほうが安心だろ?」

「それはそうですけど…」

奴は素早いけど、出没する前に聖縄で囲んでしまえば何も問題はないはず

神父さんも娘さんのことだけに、いつもより心配してるだけなんだろう…

PM11:00

作業開始

聖服に身をまとい、石が置かれていた付近に聖縄でサークルを作り聖水をまき聖火をとます

神父さんはただ見ているだけだ…

試験監督でもされてるようで緊張する…

後輩達が地面をシャベルで掘りおこす

(バレルスステッカーが張ってないな?)

けっこう掘っているが何もでてこない

霊的な動きもない…

神父さんは黙って見てるだけ

変な緊張感につつまれながら掘り出し作業が続けられる

(場所間違えたかな…)

「代わるか?」

「お願いします!」

「君ら使えんね〜」

(けっこう重労働だぞ)

「なんか焦げ臭くないか?(臭うな)

「出るんちゃうの?」

周囲を見渡すが小さい男はいない

カツン!

シャベルが硬い物に当たった

後輩と交代

いっきに掘り出す

「でました!」

木箱の様な物が埋まっていた

けっこう腐っている

「箱開けろ!」

中身は毛髪に何語か解らない契約書の様な布

「聖水や」

ジュ〜

煙りが上がると同時に焦げ臭い臭いが消えた

「聖火!」

いつもながら、濡れているのに、いっきに箱ごと燃え上がる!

(油じゃないし…)

突然、背後から殺気のようなもの感じた

(ヤバい?)

「祈れ!」

……………………………

「医師〇〇よ

「汝、ヒポクラテスの誓いを思い出せ」

「この炎とともに呪縛から解放する」

「導きに従い天に召されよ」

聖火の炎のなかに小さな男が映り消えて行く…

AM0:00

浄化作業終了

(殺気は気のせいか…)

教会の神父さんに作業終了の連絡を入れる

「今回はいつもと違ってすんなり終わりましたよ」

「有難うね」

「娘さんの様子はいかがですか?」

「今夜はおとなしくしてるよ」

「作業は完璧だったと思いますよ」

「それなら、もう安心です」

「わざわざお手伝いの神父さん呼ばなくてもよかったですね」

「お手伝いですか?」

「誰も行かせてませんけど

…」

「またまた〜神父さんがきましたよ?」

「え……」

「その神父は今もいますか?」

「作業終了と同時に帰りましたけど…」

「………………」

「とりあえず気をつけて、急いで教会に戻って来て下さい」

(なんだ?)

「神父さんが手伝いなんか頼んでないってさ」

「じゃ、あれは誰やねん?」

浄化作業は完璧に終了した

しかし謎の男が現れ消えた

男達は神父さんの指示通り急いで教会に戻る

「お疲れ様でした」

いつもと同じように神父さんが出迎えてくれる

俺達は浄化作業までの過程を説明した

「あの小さな男は何をしたかったのですかね?」

「おそらく治療でしょう」(治療?)

「医師としての責任感が強すぎたのとノイローゼの両方ですね」

「医師である彼はどこで呪いの方法を知ったのでしょうね?」

「わかりません…、教会関係者がからだとは思いたくありませんが…」

「お手伝いの人はほんとに頼んでないのですか?」

「その神父ってどんな男でしたか?」

「神父さんと同年代ぐらいで背格好も神父さんぐらいかな〜」

「なーにもしないで見てただけですよ」

「…わからないですね…」

病院での浄化作業は俺達的には大成功した

男は何者だったのか?

こちらの内情はわかってるようだし…

俺達は『バレルス』

作業にギャラリーもつき、少しは羊壊隊らしくなってきた?

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ