短編2
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わからない2

続きです。

サークルに行くと、すでに友人や先輩たちが来ていました。

「久しぶり。」

僕がそう言うと、みんな笑い、昨日会っただろと口々に言いました。

みんなまで…

そう思いました。

練習が始まり、友人や先輩は「昨日の話だけど…」と話しかけてきました。

しかし、僕は昨日会ってません。

「昨日?」

と言えば、みんな笑って馬鹿にするので、もう言うのはやめました。

普段絶対に嘘を吐かず、嘘を吐けばすぐに顔に出る先輩ですら、真顔で昨日の話をしてきます。

あまりに意味がわからなくなってき、僕は本当のことを言いました。

昨日は、塾にいたということを。

しかし、誰も信じてはくれません。

まるで僕が嘘つき扱いです。

そうこうしていると、昨日メールを送ってきた友人が、遅れてやって来ました。

彼はうつ向いたまま、僕に近づき、僕に何かを押し付けてきました。

DVDでした。

そして、友人は言いました。

「昨日、あのあとこれ見たんだ。でも…なんで?」

「なにが?」

「ここに出てきてるの、俺なんだよ。俺が自分の地元や自宅の紹介してる。俺…こんなの撮った記憶ねぇよ」

全く意味がわからない。

その異様な空気を先輩は読み取ったのか、

「貸せ。俺が確認してやる」

と言いました。

その日は、先輩にDVDを預け、翌日またサークルへ行きました。

先輩がいました。

先輩は怒っているようで、僕の胸ぐらを掴み、怒鳴り付けました。

「どうなってんだ!!出てきてんのはアイツじゃなく、俺じゃねぇか!!あんなの俺知らねぇぞ!!」

結局、そのDVDは先輩が腹を立て、割ってしまったそうです。

友人と先輩が言うには、以前会った僕も、DVDの中の友人や先輩も…満面の笑顔だったそうです。

今でも意味の分からない話です。

まぁでも、みんなの思い過ごしだといった具合に、忘れることにします。

今までありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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