中編3
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ちっさいおっさん?

初めて投稿します。

怖くもないし、面白くもないかもしれませんが、当時不思議でしょうがなかった話です。

あれは確か中学2年くらいだったと思います。

翌日は学校が休みの日でした。

私は家へ帰ると兄から大量の漫画を借り、布団でゴロゴロしながら読みふけっていました。

ふと時計を見ると、深夜の1時。喉が渇いたので、お茶飲んであと一冊読んでから寝ようと思い、台所へ向かうことにしました。

「めんどくさー」

私は一人呟きながら布団からのそのそと起き、部屋を出ました。

当時の私の部屋は離れにあり、台所へ行くには、急な階段を下りた所にある扉を開け、一度外へ出なければいけませんでした。

そそくさと階段を下り、外へ出て母屋の台所へ。

冷蔵庫にあったペットボトルのお茶をゲットし、再び外へ出ました。

離れに到着し、階段へ続く扉を開け、階段をのぼろうとふと上を見上げました。

電気を点けていなかったので真っ暗なはずなのですが、上の方の階段の一つがほんのり明るい。

-なんじゃあれ?

一瞬火事かと思い焦りましたが、よく考えると火事なら煙が出るはず。煙も出てないし、火のような光でもない。

-階段が光ってる?

見れば見るほど疑問が浮かび、正体を確かめようとなぜか忍び足で光へ近付いていきました。

段々と光の方へ近付いていくと、小さな光が横一列に並んでいるように見えました。

目を凝らして見てみると、5㌢くらいのちっさいおっさんが一つの階段に一列に並び、それぞれがわさわさと手を振り振り、脚を振り振り、楽しそうに踊っています。

-(`・ω・)?

私は訳がわからずポカーン。

文字通り小躍りしているおっさん達をよく見ると、戦国時代の鎧のような物を身に纏っていました。

髪型も落ち武者のように、頭のてっぺんを剃り上げ、左右の髪は肩ぐらいまで伸びていました。

状況が飲み込めず、しばらく楽しそうに踊るおっさん達を眺めていましたが、ぼーっとしすぎて持っていたお茶を落としてしまいました。

『ボトっ』

(@д@)!!

ちっさいおっさん達はその音に驚いたのか踊りを止め、こんな表情で周囲をキョロキョロ。

私の存在には気付かなかったようですが、おっさん達は争うように壁へ走り、消えてしまいました。

私は素早くお茶を拾い、同じく離れにある兄の部屋へ。

私は半ば興奮気味に寝ていた兄をたたき起こし、先程の話をしました。

おっさんがいたょ!!

ちいさいおっさん!!

落ち武者かあれ!?

消えたけど!!

なんで?!

なにあれ!?

などとワケの解らない私の話に兄はポカーン。

わかったから寝ろ、と兄が時計を指差しました。

深夜3時。

-へ?

離れの部屋から母屋の台所までせいぜい5分。往復でも10分あれば余裕で部屋まで戻って来られるはずです。おっさんたちを眺めていたのも2、3分です。

おかしいと思いましたが私はひとまず部屋へ戻り、お茶を飲むとすぐに眠くなり寝てしまいました。

翌日起きてきた兄に、きちんと話をしましたが、寝ぼけてたんだろうと、取り合ってくれませんでした。

あれは一体なんだったんでしょうか。

あれは霊的なものだったのでしょうか。私の幽霊のイメージからはかなり掛け離れていましたが。笑

私の他にもちっさいおっさん達の小躍りに遭遇した事がある方はいらっしゃいませんか?

今でも鮮明に、おっさん達の楽しそうな顔が浮かんできます。

本当にあった不思議な体験でした。

だらだらと書いてしまいましたが、お付き合い頂きありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー ヒラノさん  

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