中編4
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披箱

読みにくかったらすいません。

昔、日本の古都は京都だったことはよくしられています。その頃、まだ北海道は閉鎖的な地域で情報が渡らない時代がありました。その頃の話です。

私の祖父は北海道で坊主をしておりました。その寺にまつわる祖父の先代の話です。

当時、北海道は本土から離れていることもあり各々の暮らしがありました。余計な情報が入らない為、人々は素直で教心が強かったみたいです。

ある日、浜辺に一つの船が漂着したそうです。人々は見たことのない船に驚き誰も近寄らずその船は放置されていました。

小さいながらにも立派なその船は当時は大変珍しかった為です。

しかし、好奇心旺盛な子供には刺激的なものだったのでしょうか、一人の子供が中に入ってしまいました。それが先代です。漁師の子供だった先代は砂浜は庭のようなもので、何も気にせずに毎日のように中に入っては遊んでいたそうです。

船の中は部屋が三つあり、あとは何もなく、三つのうち一つは鍵がかかっていました。普通なら開けようとするのでしょうが、何故か自分からは決して開けなかったようです。

しかし、いつものように遊んでいると、嵐が来て強い波のはずみでドアが破壊され、中があらわになったそうです

嵐で壊れた部屋からは風と一緒に甘く、いい香りが漂ってきたそうです。先代はその香りに吸い寄せられるように入って行ったそうです。

ゆっくり、警戒しながらも船室に一歩足を踏み入れた瞬間に足の指先から頭頂部まで寒気がしたそうです。まずいと思いつつも引き帰そうとすると雷で一瞬だけ部屋の中が見え、その部屋は見たことのない様式で、難破した際に落ちたのか部屋の中央に一つの箱が落ちていたそうです。

所詮は子供、お宝だと言わんばかりに先代はその箱を手にとり、走って家に戻りました。

無事に家路につき、心配する父や母を無視し、納屋に篭り、蝋燭を灯しその箱を床に置き、初めてゆっくりと箱を見た。

初めて見る様式の箱にたいそうたまげたみたいですが、なお一層に好奇心を誘発し中を見ることにしました。

中には丁寧に折り畳まれた紙らしきものがぽつりと入っていたそうです。

箱の中には紙一枚、文字は多く、当時の子供に字など読めよう筈もなく、先代は大きくへこんだそうです。

地元では近づくな、呪われると言われ、親に相談出来る筈もなく、どうしようもありませんでした。そこで、字の読み書きが出来る住職ならと思い、持ち込んだそうです。

住職に紙を渡すと、無言のまま読みはじめたそうです。完璧にはわからないものの、厳しい表情で読み終わると、これがあった場所に連れて行けと言ったそうです。

先代は二つの部屋は朽ち果てて何もない、それがあった部屋も少し変わったものしかないと伝えたが、住職は頑なに連れていくように言い、船に入った事を怒られると思ったが、仕方なしに連れていったそうです。

船に着くと、住職はついて来いと言い中に入って行きました。

まぁ先代も遊び場にしていたので案内をし、最後に箱を見つけた部屋の前に立ちました。すると住職は一つお辞儀をし、ゆっくりと入ったそうです。

すると壁に手を付きゆっくりと部屋を一周し始め、急に壁を剥がし始め、先代にも手伝うように言いました。壁を一気に剥がすと、2畳分程の空間が現れたそうです。

蝋燭でゆっくりと中を照らすと一つの人影の様なものが目に入ったそうです。それは死体で、神官の衣服を纏った干からびた骨だったそうです。住職は先代には入ることを禁じ、中を照らし、何かを探していたその時、もう一人がいないと動揺した口ぶりで口走ったそうです。

住職の話では手紙には幼子もいる筈とのことだったそうです。しかし、船中探しても幼子は見つからなかったそうです。先代が好奇心から最後に箱のあった部屋を見ようと中に入ると背後上から何かに見られている感じがし、急いで住職を呼び蝋燭で照らすと、そこには皮膚がくぼみ、干からび怨念すら感じる顔の小さなの亡きがらが首に紐をつけられ、ぶら下がっていたそうです。

その時、確かに猫のような赤子のような声が船に響き、亡きがらは崩れ去り落ちたそうです。

手紙の内容を知っていた住職は悪寒を感じ、先代を急いで抱えだし、船から出て急いで寺に戻ったそうです。

その後日、船は住職によって焼き払われ海に沈めたそうです。

後日、寺に呼び出され住職に何だったのか話を聞いたそうです。すると住職は自分で読みなさいと紙を返し、寺子として先代を引き取ったそうです。親には話を済ませた様子で先代は頭を丸め、その日のうちに名前を捨て入山したそうです。

学を身につけた先代はその紙を読み、ある程度までは理解できたそうです

幼子は呪われた子であり、災いを降らす者

怒れば雨は降らず飢える

泣けば嵐が、睨まれたならば最早人外になる

陰陽の勢も己が己を殺める

それを見て笑う

夜な夜なうろつき隙間から人の顔を伺う様は悪鬼なり

首を撥ねても斬れず、仕方なしに根比べとする

この紙幼子の腹の皮

首を吊らせながら唱えるならばどうなるか

どちらにしろ世にでることは出来ず果てまで流れ

この船は災を被る箱である

永久に流れ沈むことを

一度開いたなら逃げられない永久に苦

人々は元来海の底の地に逃げ集まり苦しみもがく

供養1000年無事であれ

菅原

読解不能な場所もあり完全ではないようです。

これが北海道のある寺に続く嫌な話です。

つまらない戯言を聞いて頂きありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 特命さん    

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