短編1
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母との思い出

商店街で人はまばら。さむいけど、陽はさしていた記憶がある。

平日の昼間は人でいっぱいなのにな。

なんで人がいないのかな。

私は母と二人でシャッターの閉まった商店街を歩いていた。

そこで、眠っている男が居た。

母は「さわってごらん」と、うながしたので、

私はその男を、右手の人差し指でつついてみた。(そのあとぺたぺた触ったかも知れない)

人間よりも、とっても冷たかった。不思議だった。

「ママ、このひと、つめたいよ」

問いかけた後には、母は後ろ姿。走って追いつきもう一度言う。

「さっきのひと、冷たかったよ」

「そう」

今思うと、正月だったんだろうな。

どうして触らせたのだ母よ。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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