短編1
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駅の少女

仕事の帰りに、駅のコインロッカーの前で泣いている女の子を見つけた。

三歳か四歳くらいか…あんな小さな子供が泣いているのに周りの人は冷たい者だ…

皆女の子に声を掛ける事なく素通りだ。

見るに見かねた俺は、女の子に話掛けた。

「どうしたの?迷子かい?」

女の子は黙ったままだ…

「どこからきたの?」

俺が訪ねると、女の子は子供とは思えない低い声で言った…

「ワカラナイ…」

「何処へ行くんだい?」

「ワカラナイ…」

「君の名前は?」

「ワカラナイ…」

「お母さんは?」

「ワカラナイ…」

俺が何を聞いても、女の子は低い声で「ワカラナイ…」と言うばかり…

気味が悪くなった俺は、最後にこう聞いた。

「お父さんは?」

すると女の子は、今にも飛び出しそうな真っ赤な目を見開いて言った…

「オマエダアアアア!」

俺は叫んでしまった…

「俺は童貞だああああ!」と。

女の子は憐れむような顔をして消えて行った。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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