短編2
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優くんと真也くんの話

優くんと真也くんの話

今、優くんと真也くんは鍵が壊れていた家庭科室に勝手に侵入しました

二人はイタズラ好きです

「このまま先生達から見つからないよう、隠れようぜ!」

真也くんは言います

「いいけど、何するの?」

優くんは首を傾げます

真也くんは夜まで残って学校探検しようと言います

もちろん優くんはうんと頷きます

それまで家庭科室にある物で遊ぼうと優くんは包丁を手に取り真也くんを見ました

「これで遊ぼうよ!」

「はぁ?

どうやって遊ぶんだよ

だいたい危ないだろ」

真也くんはバカバカしいと首を振りました

「なんかね、ママがこうやってパパと遊んでいたの」

と、優くんは真也くんのお腹を包丁で刺しました

そして抜いてまた刺しました

真也くんは首を振りながら優くんから一歩離れます

「ね、面白いでしょ!

ママがね、人殺し遊びって教えてくれたんだ♪」

「優…違うよ、それ…っ」

「いっぱいいっぱい

刺すんだって!」

優くんは笑いながら違う包丁で真也くんの頭を刺します

足を刺します。腕を刺します。

あっという間に真也くんは真っ赤に染まって、動かなくなりました

優くんは首を傾げながら真也くんを揺さぶります

「ねぇ、真也くん?

どうしたの?寝ちゃったの?」

ずっとずっと聞いて

やっと真也くんがピクリと動きました

「もう、死んでるよ」

二人はイタズラが好きです

家庭科室での優くんと真也くんでした

おしまい

怖い話投稿:ホラーテラー 優くんさん  

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