毒婦『藩金蓮』~その女 色情狂につき~

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毒婦『藩金蓮』~その女 色情狂につき~

中国の古典文学『水滸伝』と『金瓶梅』の両方に登場する女性 『藩金蓮』(架空の人物)

彼女は、『水滸伝』の主要人物の一人『武松』の兄『武大』の妻だったが義弟である『武松』にも色目を使う程の男好きだった。

彼女は、夫の目を盗んでは薬屋の若旦那『西門慶』と密会を重ねる、彼もまた、五人の夫人と金で囲った多数の愛人がいた。また、夫人達の召使いにも手を出す程のいわゆる女たらし。

だが、『武大』にコトがばれると、二人で共謀して彼を毒殺してしまう。

『水滸伝』ではこの後、『武松』によって二人共首を撥ねられ、『武大』の墓前に供えられるが、『金瓶梅』ではその危機を乗り越え、晴れて『西門慶』の第五夫人の座につく事となる。

六人の夫人には、それぞれ役割分担があったが、『藩金蓮』の役割は当然 夜伽 の相手だった。彼女は、巧みなテクニックで『西門慶』を虜にしていったのである。

ある日、『西門慶』は他の愛人と一戦交えた後、急に体調不良を感じ、半死半生の状態で屋敷に運ばれた。

ところが『藩金蓮』は、酒の飲み過ぎだと思い込み、彼の男根を愛撫しはじめたが、なかなか勃たなかった為強壮剤を三粒 焼酎で飲ませた。結果、コトに及ぶ事が出来たものの、いつもより精子が勢いよく噴出したかと思うと、その後から血が流れ出したのである。

『西門慶』はそのまま回復することなく絶命した。

まさに…腹上死である。

羨ましい様な…コワい様な(ToT)

怖い話投稿:ホラーテラー 独り鍋を喰うみのりんさん  

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