中編3
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俺とネコと時々霊

心霊系だが

あまり怖くない話です

長文嫌いな人はスルーでお願いします

俺は小さい頃から幽霊とやらが見える体質だった

普通に見えるから

小学高低学年の時は

霊か人間かよくわからなくて

周りからすれば

オカシイ子供だっただろう

小学高高学年になると

なんとなく違い(雰囲気というか気配)がわかるようになり

周りを困らせる発言は控えるようになった

でもまだその頃は

霊という存在が怖くてたまらなかった

前置きが長くなったが

今回は

そんな高学年の頃の話

6月の梅雨真っ盛りで雨が続いてたのを覚えてる

学校帰り酷い雨の中傘さして

一人で帰宅を急いでた

前方の電柱にナニか人影が見えた

とっさに目を伏せ傘で身をちぢこませ見ないよう&関わらないようにした

下を向いていたから

通り過ぎる時ナニかの足元が見えた

裸足で傷だらけの足

スカートは膝下で雨がポタポタ垂れている

爪が剥がれ血が滲み肉のようなものが見える

ナニかを見てしまって

理解してしまった事に怖くなり

通り過ぎた瞬間走って逃げていた

水溜まりを気にする暇もなく

ぬれながら走った

傘を持ちながら走ったから

走りにくかったのを覚えてるが

どういう道で帰ったのかは覚えてない

無事家につき

意味ないだろうが鍵をかけチェーンをかけやっと気持ちが落ち着いてきた

「こら-まてぇ!!!」

妹(当時4年生)の怒鳴り声が聞こえ

その声から逃げるように風呂場から黒い子猫が飛び出してきた

俺「ど-したん?その猫」

妹「に-ちゃんお帰り!松本さんちの曲がりに捨てられてたん」

俺「んで拾ってきたんか」

妹「だって雨びしょびしょだったんだもん…今お風呂入れてあげたんだよ!」

見ると子猫は毛が身体に張り付き、猫型エイリアンみたいな(見たことないが)感じだった

とりあえず二人掛かりで猫を捕まえ乾かしてやって

親に何と言って飼育許可を貰うか話し合った

夜になり共働きの両親は

二人とも帰りが遅くなると連絡が来て

妹と適当にご飯をすませ自分の部屋に閉じこもった

人なつこい猫でだいぶ俺にも慣れ

部屋を探検しだした

ベッドでごろ寝しながらその様子を眺めていたが

眠気に教われいつの間にか寝ていた

ふと目が覚めると部屋が真っ暗だった

電気付けっぱなしで寝てしまったのに…

耳鳴りがする…

嫌な気配もする…

身体が動かず金縛りになっている事に気付いた

耳鳴りが酷く

頭が痛い

足元に学校帰りに見たアイツがいた

とっさに目をつぶり

恐怖で頭がいっぱいになった

ドスン!!!

膝下に衝撃が走り思わず目をあけてしまった

足元にアイツはいなかった

その代わり

膝下辺りの布団が異様に盛り上がっていた

理解して悲鳴を上げそうになったが「あ゛あ゛ッ」って感じの音しか喉から出なかった

膝下に感じる異様に冷たいアイツは胸元に向かってモゾモゾズルズル這いがって来ようとしていた

だんだんと足元から移動する膨らみを見ることしか出来ず

発狂寸前だった

毛布がめくれボサボサの髪の毛が見える

頭の脇から青白い骨張った手が方を掴んだ

死を覚悟した

『フシャァアァアァァァァァ!!!!!』

黒ネコの威嚇する声が聞こえ

俺の上に乗ってるアイツの上に飛び乗ってきた

瞬間アイツは消えた

俺の胸の上にはネコが乗り

俺を見下ろしていた

それからネコは我が家の一員と認められ

大和と名付けられた

今では俺より年上になったが

今だに現役だWww

あれから夜は必ず俺の胸元で寝る大和が大好きだ

怖い話投稿:ホラーテラー 黒ネコ大和さん  

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