短編2
  • 表示切替
  • 使い方

アシダカさん

他サイトより転載ですが、この話が大好きで。

以下転載します↓

うちの妹は体長45センチのアシダカグモに守られています。

しかしどうもアシダカグモの射程距離は家の中までしかないようです。

昨日、諏訪湖に旅行に行った妹は良くないモノを連れて来てしまったらしく…

今朝未明、トイレに行こうと階段を降りていたら足にグンニャリトゲチクとした感触を感じ足元を見ると

約60センチ程の巨大なゲジゲジが!

心臓が止まるかと思いました。

しかしゲジは私には目もくれず階下の妹の部屋をじっと注視した後意を決したようにドアに向かいます。

触覚がドアに触れるか触れないか、というあたりでドアがバーン!と開き今度はアシダカグモが飛び出してきました。

ドア→壁→天井と見事に三点ジャンプを決めるとそのままの勢いで巨大ゲジに襲いかかるアシダカグモ。

絡まる毛と脚と触角、毒と毒、鋭利な顎と顎。

もつれあったままバッタンバッタンと階段を転げまわる二匹。

やがてグッタリとなるゲジゲジの頭を抱え込みムシャシャと食べるアシダカグモだけが残されました。

(゚Д゚)ポカーンと見てる私に『こっちみんな』とばかりに一瞥をくれるとアシダカはギショギチョと妹の部屋に入りドアをパタンと閉めました。

アシダカグモって強いんですね…

うちの家系はなぜか女性は節足類、特に多足類にはモテモテです。

妹の前世は土蜘蛛で私の前世はゴカイだそうです。

…なにこの差。

アシダカグモも最初はビックリしましたが、特に悪さもしないし実体があるか不明なので家族は皆放置してます。妹以外は。

でもアシダカは妹には超デレデレです。

この前は枕元にいて妹の髪を撫でていましたが、私の視線に気付くとグワっと手足を拡げて

「あー、ここ蚊が一杯いるから!あー忙し!ほらここにも!」みたいな感じでわきわきしました。

少し恥ずかしがり屋みたいです。

怖い話投稿:ホラーテラー みやさん  

Concrete 59189e6fb4d79119a63e92183ffb92aeb8f46031afd97d5db060811ce15c35e6
閲覧数コメント怖い
28300
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ