短編2
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山童

初めまして。これからここに書くことは少し長いので暇な方だけ読んでください。誤字脱字はご容赦下さい。

高校2年の夏休み祖母の生まれた田舎に墓参りの為、私と母と弟が連れて行かれました。

祖母の田舎は山形。東京から祖母の運転する車で行ったのでとても生きた心地がしなかったです。

祖母の生まれた村はとても小さく村人もお年寄りばかりで私と弟はとても退屈でした。

一週間の田舎暮らしでしたが私と弟は2日で何もない田舎に飽きていたので、二人で村の外までぶらぶらと出歩いてみることにしました。母も分かっているのか蛇や蜂には気をつけるんだよーとしか声をかけてくれませんでした。

村の外…といっても獣道が続く山しかなく、しかも山道を辿っても上にあるのはお墓と7つのお地蔵様くらいしかなく、私と弟はガッカリして獣道を降りていきました。虻が多くて文句を言う私の前を歩く弟がふと立ち止まって私を見ました。

「なに?なんかあった?」

と私が弟に近づくと村にはいないと思っていた子供が4人そこにいたのです。

私は子供だけど年寄り以外の遊び相手を見つけたと喜びました。すぐに声をかけ村の子かと聞くと隣村から虫取に森へ来た、というではありませんか。

実を言うと私は幼少の頃から人形遊びやおままごとよりも虫取などが好きなじゃじゃ馬だったのでそれはもう飛び上がりました。

ぜひ私と弟も一緒に行かせてほしいとその子達に言うと、その子達は少し顔を見合わせたあとニッと笑って坊主頭のリーダーらしき子が

「いいよ。今日はもう日が暮れるから、明日、地蔵前で8時に。」

確かにさっきまで明るかったのにいつの間にか日が沈みかけていました。私は2度返事してその子達と別れました。

外遊びしなくなってから何年ぶりに虫取ができるとあって、私はいい年をした女であることを忘れてウキウキとなかなか寝つけませんでした。

そして朝飛び起きて適当に着替えるとぶつくさ文句を言う弟を引きずりだし、待ち合わせ場所にすっ飛んでいきました。

かなり早めにでたと思っていたのですが私達より前に4人がもう来ていて、私は驚きました。

何となく皆昨日と同じような格好をしていましたがそれが田舎クォリティなのかな~と私は一人で納得していました。

続きます

怖い話投稿:ホラーテラー どぶネズミさん  

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