短編2
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山童2

私はすぐ虫取をしよう!と子供たちに言いましたが坊主頭の子がニヤリと笑って

「もっと奥に行くと穴場があるんだぜ」

と自信満々に悪人面をして言うので私も調子に乗って

「マジかよ~ボス案内してくだせ~よ~」

と役になりきって言うと着いてこい野郎共!!と男の子も楽しそうになりきってくれ、大盛り上がりで男の子達の後に続きました。

男の子達が案内してくれた場所は確かに穴場でかぶと虫やらクワガタやらなんか分からない変な虫もじゃんじゃん取れました。

私も普段人見知りが激しく物静かな弟もはしゃぎまくり気がつくとすっかり日が沈んで暗くなってきてしまいました。

私も流石に帰らないと叱られるから帰るか…と名残惜しげにその事を坊主達に伝えると、じゃあ最後にいいところがある、と森の中を進みはじめました。

ちょっとだけならいいか、と着いていくと沼に出ました。

坊主の子が沼の淵に生えている木の陰から私達もどこかに隠れるよう指示し私達は岩の陰に隠れました。

沼は真っ黒で何も見えないのに、水の音がずっと絶え間なく続いていました。私は坊主達は何がしたいのかと思って坊主のほうを見ましたがさっきは見えたのにどうしたことか暗くて見えません。

名前を呼ぼうとしましたが聞いていなかったので呼ぶことができず、私はどうしようかと思っていると弟が私の服を引き帰ろうと言いました。

私もこれ以上は流石にヤバいかなと思って立ち上がりました。

すると後ろの沼から、ザバァッと音がしました。

私は直感的にこれはヤバい!と振り返りもせず弟を連れて来た道を走りました。

幸い追って来る者はなかったので見慣れた7地蔵まで来ることができました。

私は振り返って坊主達の事を考えましたが母に怒られる方が怖いと、家に帰りました。

家に帰えると案の定母と祖母に怒られました。

「こんな時間までどこ行ってたの!11時よ11時!」

「夜の森は危ないって言ったろうがこのバカタレ!!」

言い訳もできず、私は観念して隣村の坊主頭のガキ数名と遊んでました。というと祖母は眉を寄せて

「んなわけないだろう。隣村なんて此処から一山も二山もあるところだ。」

私は驚きましたが、必死に隣村から虫取に来たと言っていたしこの土地にも詳しかったというと祖母は黙り込んでしまいました。

続く

怖い話投稿:ホラーテラー どぶネズミさん  

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