短編2
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白い影のひと

自分の母の話ですが、怖かったんでお話しさせてください。

母が中学生の頃、実家はすごく田舎で家の裏は竹やぶになっており、そこにすごく大きな木があったそうです。

母には妹がいて自分達の部屋の窓からその大きな木が見えたそうです。

夏のある日、2段ベットの上に寝ていた母は暑苦しく途中で目を覚まし、窓の方を見たそうです。

すると真っ暗闇の中、木の上に白く光る人の形をした物が立っていたそうです。

しばらく見ていると金縛りにあったそうです。体は全く動かず、母の顔も窓の外を見たまま動きません。

そうすると段々両足だけが天井に向かって上がっていったそうです。

足が上がり、ゆっくりゆっくりと白い影のひとが近付いてきて、とうとう窓の外前まできてしまいました。

両足も2段ベットなので天井にベッタリくっていて白い影のひとは怖くて目を閉じていると、いつの間にか消えていました。

母は金縛りから解放されようと動かない体を無理矢理動かしましたが、まったく動かず、それでも力を振り絞り手を振りかざし

『やめてっ』

叫びました。

そうするとその振りかざしたてが人の顔の形に当たったらしいです。

何もない空間に人くらいの温もり、鼻や目どの凹凸、唇の柔らかさを手の平にしっかり感じたらしいです。もちろん目には見えてません。

母のすぐ近くまで来ていたんです。

金縛りが解けビックリした母は飛び上がりベットの1段目に寝ている妹をたたき起こし、親の部屋へ行ったそうです。

幽霊か宇宙人か分かりませんが手の平で感じた人の顔の形は今だに感触を覚えているそうです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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