短編2
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アイドルK

アイドルKはあるイベントに出たときのインタビューに

こう答えました

「今、ハマってることですか?

 最近飼い始めた子犬が超かわいくて癒されてます

 私にとって、今

 応援してくれてるファンの人たちと

 同じくらい大切な存在です」

イベントが終わった後、同じイベントに出てた

同期のアイドルで友達のMが話しかけてきました。

「ああいうことは言わないほうがいいよ」

「え?なんのこと?」

「前に、あなたと同じこと言ってたアイドルがいてね

 ファンの人がペットの犬殺したらしいよ」

「え、なんで?なんでそんなことなんの?」

「ファンの人…ていうか犯人にとっては

 自分のアイドルがペットにとられた気がしたらしいよ」

「へぇー、気持ち悪い。

 でも私には関係ない、だってもともと犬飼ってないの

 いつも決められた、同じ事言うのつまらないから

 デタラメ言ってみたかっただけ」

 「呆れた」

それから数日後

Kは仕事で遅くなって家に帰ってきました。

玄関に入り靴を脱ごうとすると

足元にメモ用紙が落ちてることに気づきました。

 「    Kちゃんへ

   嘘ついちゃいけないな。

   子犬なんて飼ってないじゃない。

   でも安心して、代わり買ってきてあげたから。   」

 

Kは手紙の内容よりも

家がばれたこと、そして、家の中に勝手に入られたことに

恐怖を感じました

とりあえず今日はマネージャーに連絡して

どこか泊まる場所を用意してもらおうと考えていると

「キャン……」

と子犬の鳴き声のようなものが

部屋の奥から聞こえてきました

とりあえず、どんな犬なのかを見たくなり

電気をつけようと部屋の中に入りました

「キャン!キャンキャン!」

犬はますます、大きな声で鳴き始めました

そして、明かりつくとKの足元によってきたのは

首輪をつけた裸の中年男でした

「キャンキャン!……おかえり……キャンキャン!」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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