バイト先の先輩M美さんとは彼氏の愚痴を聞かされる仲。
俺はストレス解消にうまく利用されてるんだろうか?
だがM美さんはおとなしい感じの美人で、頼られて悪い気はしない。
そんな状態が一年ほど続いたある日、いよいよ彼氏さんとの仲は最悪になっているようだった。
心なしか俺のことをやたら聞いてきたり褒めたり……くら替えかもなと少し期待もあったりした。
「D君(俺)木曜日シフト入ってたでしょ? シャツ(バイト先指定の)置きっぱなしだったよ」
と店長に言われた際、M美さんが厨房から顔を出して言った。
「D君のじゃないですよ。だってD君、その日はずっと家にいて12時前に寝たんだもんねー」
ずっと見てたんですか?
何が怖いって、弁解なしにニコニコして話してくるM美さんが一番怖い。
毎日さらりと
「久しぶりに布団干してたね」
「○時に家出たでしょ、アパートに自転車無かったから」
とか言ってくる。
まだ特に何もされてないからいいけど、怖い。
怖い話投稿:ホラーテラー 味塩さん
作者怖話