短編2
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鬼ごっこ

いろんなところで言われてるかもしれないけど

なんか昔の遊びって怖いですよね

「かくれんぼ」

(いったい何から隠れてるのか?)

「達磨さんが転んだ」

(誰が転ばせたのか?)

「はないちもんめ」

(なぜ人間を取り合ってるのか?)

などなど

で、王道といえば王道なんですけど

よくよく考えてみると

「鬼ごっこ」

ってのも結構怖いんじゃないかって、最近思ったんです

というのも「鬼ごっこ」って不思議なところや

他の遊びにないところが数点あるように思えるんです

~救済措置がまったくない~

「達磨さんが転んだ」や

「缶けり」のような

リリースポイントが一切ありません

捕まったらそれで終わりです

もっともこれは「かくれんぼ」にもないわけですし

それだけ原初な遊びって事だけなのかもしれません

~捕まった後のルールが不明確~

捕まったら、鬼と子が入れ替わる

というのが一般的ですが、

捕まった者も鬼になる「増殖鬼」ルールや

鬼が最後の一人まで捕まえるルールなど

地方によって捕まえた後のルールが異なります

(筆者としては「最後の一人まで捕まえる」

が本来のルールだと思うんです

なぜなら、「鬼ごっこ」に酷似した遊び

「かくれんぼ」がそうだから)

~シンプルすぎるゲーム性~

シンプルなのはそれだけ古い遊び

ってことで片付くんだと思います

ただ、なぜそんな遊びに

わざわざ「鬼ごっこ」と名づけたのでしょう?

「追いかけっこ」とかではいけなかったのでしょうか?

それに、このルールだと

足の速い子が勝つのは当たり前で

そもそもゲームとして成り立っていない気もします

というかこれは本当に遊びなんでしょうか?

で、ここで一つの仮説を立てたいんですけど

そもそも「鬼ごっこ」は今の形ではなかった

というか、昔やられていた「あること」が抜け落ちて

今の形になった

そのあることとは「鬼ごっこ」の由来となった事で

まさに

鬼   ⇒ 鬼の

ごっこ ⇒ 模倣

だった

捕まえられた後

「鬼ごっこ」がされて

捕まえられた子は

もう続行不可能な状態になるため

救済措置がなく

したがって

その後のルールは各地によって

さまざまになってしまった

そして、なぜそんなことしたかと言えば

お約束の飢饉の時の口減らし

つまり、大人が子供を「鬼ごっこ」していた

まぁ、ありがちな話といえばその通りなんですけどね

長文申し訳ありません

ただ、これがなんで本来の意味を無くして

遊びとして、全国に広まったかというと

大人たちが子供に教えたんじゃないですかね?

あまりにも「鬼ごっこ」が楽しかったので

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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