とりはだ(TVこぴぺ)7

短編2
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とりはだ(TVこぴぺ)7

「誰もが持つ恐ろしい人間の本性」

出会い系サイトで高校生が初めてコウイチと名乗る男と会うことになった。

女子校生は早めに待ち合わせのファミレスについたので、iPODで音楽を聴きながら待つことにした。

「ドリンクバーでぇ~。」

いかにもいまどきの高校生。メールで

「先に着いたよ」と素早く連絡した。

すぐに返信が来た。

「ごめん、今電車、10分遅れる。どんな格好してるの」

とメールが届く。

高校生は、どこにでもある、このファミレスに他にもいるありきたりの格好だった。

制服に赤いリボンに、赤いバッグ・・・

高校生は

「そっちはどんな格好?」

と折り返し返信した。

するとコウイチから

「こっちから声掛けるから大丈夫」

高校生は不満に思い

「こっちは教えたのに不公平じゃん」

とメールし、赤いバッグを見えないようテーブルの下へ隠した。

するとすぐさま

「うぜぇんだよブス!!」

高校生の目が泳いだ。

初めて会う男に対して恐怖がやっと生まれたのだ。ここにいちゃいけない!時計を見るとコウイチがくる時間だった。

逃げようとすると

「ゴメン言い過ぎたね僕の写メールみて」

と白いワンピースを着て血を流している女の写真が添付されていた。

こいつは危ない!ふるえながら高校生はトイレに飛び込み個室に逃げた。

ブルブル・・・

携帯がなった

「ついたよ」

ブルブル・・・

「ドコニカクレテルノ?」

ブルブル・・・

「ドコナノ・ウソツイタノ?アカイカバンナイヨ?」

高校生は震えていた。

コウイチはもうファミレスについて私を探している。

ブルブル…ブルブル…

「みつけた」

その時トイレのドアがあき、足音が個室に近付いてきた。

その時

「きゃああああああ」

店内に悲鳴がこだました。

トイレに入ってきた足音も悲鳴を聞き、店内に戻って行った。

「ハツ・・・ハッツ…」

ワタシノカワリニダレカガ…

その時高校生に笑顔が初めて表れた 

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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