この話は私の友人の体験談です。
友人はその日、ご主人と出かけていて帰りは夜の12時頃だったそうです。
友人の家は山の中にあり結構な距離の坂を上がるんですが…
その途中で突然……ゼッケンを付けた男が車の横をしばらくの間、走っていたそうです。友人は毎年夏に地域のマラソン大会があるので、その大会の練習でもしているんだろうと思ったそうです。
友人はその時、ご主人に
「こんな寒いのにマラソンの練習なんか大変だよね」と言うと…
ご主人は「そんな人、見てないよ」と言ったそうです。
友人は「ずっと車の横を走ってたのに気づかなかったの?」と聞き返すと…
ご主人は「時速100kmだしてるのに、どうやって人間がついつくるの?」と怒り口調で言ったそうです。
友人は100Kmもスピードをだしていたなんて分からなかったようです…少し考えて、気づいたそうなんですが、季節は冬なのにランニングと短パンで練習するだろうか…練習ならばゼッケンは必要あるだろうか…
それに時速100Kmで走る人間なんかいるだろうか…
結果、友人は練習熱心な霊を見たと言う事にしたそうです。
怖い話投稿:ホラーテラー ハルハルさん
作者怖話