短編2
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最後の酒盛り

これはある声優(K)の方がラジオで話していたものです

怖い話でもなく、すでに知っている方も多いと思います。また記憶の引出からの投稿なので若干脚色がなされてますので了承下さい

前置きが長くなりました。本題です

Kさんがまだ劇団時代のころです

まもなく劇団の大切な昇級試験が迫る中、同じ劇団仲間で友人Aの父が病で倒れました

Aはすぐに帰省しようと思いましたが自分は夢の為上京した、そしてまむなく大切な試験・・・

考えた結果Aは自分の夢をとりました

Kさんは落ち込んでいるAを元気づける為にAの家で一緒に飲もうということに

Aはテーブルに座り、Kさんは台所を借り酒を飲む準備をしていたときです。もともと霊感が強いKさんは部屋に自分たち以外の気配を感じ後ろに振り向いた時です

Aの正面に男性が静かに立っていました

「誰だ!」とKさんは心でこの世ならざる者に思ったのですが、Aもその男が見えているようでした

男を見つめるAは少し震えていました

A「オ・・・ヤジ……」

Aは嗚咽のように泣きながら叫びました

A「すまねぇ・・・オヤ…ジ…・・・オヤジ…本当に…すまねぇ」

Aが泣きながらオヤジの前に茶碗を置き酒を注ぎました

Aはオヤジが現れた意味を理解し、Kさんも自然と理解しました

Aが泣きじゃくる隣にKさんが座りAのオヤジに静か語りだしました

K「Aのお父さんですね、俺は友達のKっていいます。Aは大丈夫です、元気にやってます。心配しなくて大丈夫ですよ」

Kさんがそう笑って話すとAのオヤジは穏やかな顔で消えた

A「・・・オヤジ・・・堪忍な…本当に・・・ごめん・な・・」

Kさんはお前が心配で最後に会いに来たんだ、怒ってるなら会いに来ないさ、お前の気持ちぐらいわかってるよ、とAを諭した

以上で終わりです

幼稚な文で申し訳ありませんでした

自分も夢を追って上京しました。お前には迷惑ばかりかけ何もしてやれなかった、と涙を流し見送ってくれた父

もし同じことが自分にも父は起きたら許してくれるかな・・・

今度帰るときは父の好きな酒で乾杯しよう

怖い話投稿:ホラーテラー 道化師さん  

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