短編2
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憑いて来た者

 これは五年くらい前の話しです。

 俺はその頃、介護のバイトをしており

その介護先に行く途中には大きな池がありました。

 俺自身は霊感などは、ないほうだと思うのですが

何故だか、その池はとても嫌な感じがして

 その道を通る時は、自分でもよく分からない理由でいつも不安を感じていました…

 そんなある日、その道をとおっている時

 ふと、不気味な気配を感じたので、

自転車を停めて気配のした方を見てしまいました。

 初め、俺は自分の目を疑いました。

 なぜなら、そこには

髪の長いワンピースをきた女が、池の真ん中にぼぅっと立っていたのです。

「ヤバイもん、見ちゃったな……」

 俺はそう呟くと、急いでその場から離れようと思い

 再び自転車をこぎ始めようとした。

しかし その時、

   「ドスッ」

 と、背中に何か乗りかかってくる重さを感じ

 情けない事に俺は軽くパニックなり、まったく身動きがとれなくなってしまった。

 しばらくしても、後ろの重さは変わらない……

俺は恐る恐る、

後ろを振り返った。

 「っ!!?」

俺は、心臓が止まるかと思った。

 俺の背中、そこには先ほど池の真ん中に立っていた女が

俺の背中に張り付いていたのだ!!

 そして、その女はゆっくりと

俺の顔を覗きこみながら

「やっと…捕まえた…」

 そう言った

 俺は全速力で自転車をこぎ、その場から離れた

どこをどう通ったのか覚えてないが、気がつくと家の前だった…

 それ以来、その道は通っていない。そして、気のせいかも知れないが

今でもたまに、俺の耳元で

  「逃がさない」

と、女の声が聞こえる

怖い話投稿:ホラーテラー トモさん  

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