脂汗の男

※先ほど投稿した「暗闇の中の怪奇音」に不足した文章があったので付け足し、改めて正式に投稿させたいただきました。

※管理人さんへ

「暗闇の中の怪奇音」のタイトルと文章は合わないので削除してください。

実際にあった話です。

俺は山の山頂にいた。

俺「おれなんでここに？なんで俺は手ぶらで山登ってんだ！？」

誰かが後ろから追ってくる！！

「待てぇー!!逃げるなー今日こそ俺との愛を誓ってもらうぞー」

太り気味の中年っぽい男が、素っ裸で追いかけてくる。

脂汗びっしりだった。しかもそいつの脂は硫酸なのかは知らないが、そいつが辿った後の足跡を見ると、そいつの体から発っせられた脂で足元が溶けていくのだ。

俺「なんだあいつは！？うわ！？触られると溶けちまう！！」

そばにあったバイクで俺は逃亡を図ろうとした。キーが差しっぱなしだったのですぐにエンジンを点火して、走らせた。

俺「なんだあいつ！！自分の屁でロケットみたいに飛んできてるぞ！！うわー！！」

追いつかれる！！遂に追いつかれ、前に回られたと思っている矢先に

「さあ、誓いのキスを」

そして俺の口にブチュゥゥゥゥ

俺は涙をを流し、恐怖のあまり失禁してしまった。

「ジュゥゥウウウウ！！」

肉が良く焼けるような音が聞こえたと同時に、俺の顔がそいつの脂で焼かれていくのがわかった。

そしてそいつに山からバイクごと突き落とされた。

俺「ぎゃあああああああああああああああああああ」

ふと目が覚めた。目の前に見えたのは天井の明かり。

目を下にやると、掛け布団が見えた。部屋の時計は午前4時半。

俺「はぁ、夢か。」

かなり冷や汗をかいていた

実は、大学のゼミの夏合宿で、栃木の民宿に泊まっていた。

部屋の人数は俺を含め4人。窓側の2人は普通に寝ていた。

もう1人の奴は？

寝たまんまの体勢で首を右にふった。

「！」

その1人の奴はかなり寝相が悪いらしく、そいつ自身が使っていた布団から飛び出して、俺の真横まで来て寝ていた。

そいつの顔と俺の顔との距離は10cmも離れていなかったと思う。

脂ぎっしりで不気味に笑うそいつの顔が、すぐ目の前にあったのだ。

そして思い出したのだが、そいつは夢の中の男と何から何までそっくりだった。

昨晩の飲み会で飲みすぎたので、その日のうちにトイレで吐いてすっきりしたのに、そいつのおかげでまた吐きそうになってトイレへ。

しかも、その時より吐いた量は多かった。

ようやく落ち着き、口をゆすいで部屋に戻ろうとしたら、廊下で脂汗の男とすれ違った。

脂汗の男「おはよう。眠れた！？俺は夢の中でお前と結婚する夢見ちゃってさあ。まあ、男でもお前となら悪くはないけどさあ」

上機嫌そうなそいつの発言に俺は早足で部屋に戻り、布団にもぐって朝を待った。

怖い話投稿：ホラーテラー　不作マミー嘔吐さん