中編3
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犬婆

知人のYから聞いた話です。新聞に載ったと思いますよ。

Y一家は幼いころに田舎の親戚の家へお泊りしに行きました。その時に起きた出来事です。

親戚の家付近に、Aというお爺さんとBというお婆さんが暮らしていました。

その老夫婦はいつも口げんかしていて、かなり仲が悪かったそうです。

何でも爺さんが短気で乱暴だったらしいので。

お泊まり会の初日の深夜、Yはトイレに行きました。その親戚の家はとても広く、Yが寝ていた部屋から一番近いトイレは庭にあります。

トイレで用を済ませた後、つまらないので何かをしてから寝ようと考え、散歩しはじめました。

そしてあの老夫婦の家の前に差し掛かった時、

「カリカリカリ・・・」

何か変な音が聞こえました。Yは気になりその音のする方向へ行ってみました。老夫婦の家の玄関前の道路に着きました。

そして玄関に近付くにつれて音が大きくなります。

突然、カリカリという音が止んで、

「ヘッヘッヘっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへ」

お婆さんが不気味そうに笑っていたそうです。

怖くなり、Yは自分の寝ていた部屋までダッシュしてすぐに寝てしまいました。

翌日起床し庭へ出てあたりを見回すと、老夫婦の家に警察車両が停まっており、そして多くの野次馬が老夫婦の家を眺めていました。

Yのおじさんが「Y!!おまえは来ちゃだめだぞ!!」

Yは無視して駆け付け、すぐ近くにいた警察官の無線を聞きました。そして大体のことがわかりました。

「えー本部へ。容疑者Bが夫のAさん81歳を殺害。遺体を包丁のようなものでバラバラに切断。犯行時刻は昨日の深夜11時ころ。詳細は・・・」と長ったらしく連絡していたそうで。

深夜11時という時間は、ちょうどYがトイレに行った時の時間です。

やっぱりあの婆さん、爺さんが嫌いだったもんねとか近所の人が口にしてました・・・・。

Y「あのおじいちゃん、殺されちゃったの!?」

近所の人C「そうみたいだね。なんでもバラバラにしちゃったとか。君みたいな小さい子には言わないほうがいいかな・・・・」

Yのおじさん「Y!!来るなといっただろう!!早く家に戻りなさい!!それにCさん、変なこと言わないでくれよ.」

仕方なく家に戻りました。その時もまだおじさんとCさんは会話していたみたいです。

その日の昼にYがトイレから部屋に戻る際に、居間でおじさんとおばさんが会話していました。それを盗み聞きしようとおじさん達にばれない様にそばに隠れて会話を聞いていました。

おばさん「あのばあさん、あんなにバラバラにしなくてもよかったのに・・・・それにしてもあの年であの婆さん大した体力だよね?」

おじさん「地元の老人会の連中と、テニスと登山していたらしいね。それにあの爺さん、もう痩せ細ってたからなあ。」

おばさん「そういえば、お父さんは聞こえた?昨日の夜のカリカリって音。昨日の夜、私が台所で食器洗ってたら老夫婦の家からカリカリって音聞こえたのよ。ほらうちの台所、老夫婦の家から近いでしょ?」

おじさん「俺は音は聞いてないが・・・・・実は、ばあさんが刑事に自白話している時の会話や鑑識のやり取りをこっそり見聞いてたんだけど・・・・・」

私はおじさんの発言を聞き逃さないようにと真剣に聞き始めました。そしてそれの内容が分かったとたん、私は怖くなって逃げました。

おじさん「あのばあさんな、じいさんをバラバラにした後、じいさんの骨を犬みたいに、カリカリカリってかじって食べていたそうだ・・・・・」

怖い話投稿:ホラーテラー 不作マミー嘔吐さん  

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