短編2
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ゆきは…1

この話は誰にも話したことがありません。

こうした掲示板だからこそ話せるというか・・・

長くなりますがとにかく聞いてください。

私は大学最後の夏にサークル仲間と伊豆大島にいきました。

仲間の一人の実家が民宿をやっているのでそのツテです。

初日二日と王の浜や弘法浜で泳ぎまくったあと、三日めは三原山をメインに島の観光スポットを回りました。

その夜のことです。

相当疲れていましたが、怪談話大会をすることになりました。

中心はもちろん地元のUです。

U含め6人で借りている大部屋に車座にすわり、午後10時過ぎくらいから始めましたが、12時を回るころにはUの話に引き込まれっぱなしでし

た。

地元ネタというのははっきりいってズルい。

「ある人がトイレに入っていると・・・」などという怪談は誰にでも当てはまる話とはいえ、その分パンチ力に欠ける。

それに対して今来ている島の怪談なんて、俄然雰囲気が違います。

そんなわけでゾクゾクしながらUの話を聞いていると、ひと区切りついたところで「スイカでも食べてて」とUは中座しました。

30分くらいしてから半紙を持って帰ってくると、

「次の話はマジやばいぞ」と言って、明かりを消してから机の上に置いた半紙を懐中電灯で照らしました。

「この話はな、昔からこのあたりでは口に出したらだめだと言われててな、こうして紙に書きながら進めるのよ。めんどいからいっぺんに書いてきた」

これはほんまもんだと、直感しました。

しかし6人で囲むと逆さから読む人間がいるので

「読みにくい」ということになり、

「いいから口で話してよ」と一人が言いました。

「いや、マジやばいんだって」というUをなだめすかして、怖いもの見たさで喋ってもらうことになりました。

私はちょっとビビりの方なので、正直逃げたかった。

「責任持たんからな」と言ってUはポツポツと語り始めました。

続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー らりっくまさん  

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