中編2
  • 表示切替
  • 使い方

ラブホにて

田舎のラブホテルって、土地が安いからか墓地の近くにある事が多いですよね。

そのせいなのか、本能と情が解放され交わる空間だからかなのか、怖い部屋というのがあるらしく、時々そんな部屋に当たる事があるので、そんな部屋の話を少し。

私は彼氏とまったりするのが好きなので、DVDを借りてきたりお酒を買い込んだりして、よくホテルを利用します。

その為、きれいで長時間いられて、かつ安いホテルをみつけては、同じホテルに通い倒します。結果、ホテル全室制覇とかあほな目標も楽しみのひとつになったり。

ある日、通い慣れたホテルでいつものようになんとなく初めての部屋を選び入室しました。

入った時なんとなく「いやな感じ」がしました。でも別に照明が不自然に暗いわけでもなく、汚くもなく、気のせいだろうと思いいつものように着替えてソファに座り、DVDを見る事にしました。

そのソファの背側に、壁を隔てて浴室があり、ソファの左手に洗面所と浴室に繋がるドアがあって、ドアを開けた正面は洗面台の鏡でした。DVDを見ている間そのドアは開けっ放しでした。

ソファに座り正面のテレビ画面を見ている間、視界の端に入るそのドアの辺りで何かがうろうろしてる感じがして、ちらちらそちらを見ましたが、もちろん誰も、なにもありません。

でも気配のような物がずっとあり、何度かちら見を繰り返した時、ドアの上部に黒い靄の様な物があるのに気づきました。

その後もそちらを見るとそれはずっとそこでもやもやと浮いていました。

気持ち悪い…

怖いなぁ…

でもそれを言うと彼氏が怖がってしまうのと、近づいてきてしまいそうなので、黙っていました。

そしてDVDも終わり、おふろへ。

いつも電気を消して浴槽のライトだけで入るので、怖かったけどそれを彼氏に気づかれない様に電気を消そうとしたら

「電気けさなくていいから!」

と、珍しく彼氏がどなってびっくり…。

その後、ベッドで寝ていてもなんとなく寒くて熟睡できず。

確認しても、空調は至って普通。

やっぱり怖くて、早々にホテルから引き上げました。

ホテルを出てから、お風呂の一件を彼氏に確認したところ「誰かが見てる気がして、電気を消したらそれが見えそうで怖かった」との事でした。

そこで私が見た靄の話をしたら、やっぱり…と納得していました。

実際になにかが見えたわけではないけれど、すごく怖い部屋でした。

つまらない話、すみませんでした。

怖い話投稿:ホラーテラー こまっちさん  

Concrete 59189e6fb4d79119a63e92183ffb92aeb8f46031afd97d5db060811ce15c35e6
閲覧数コメント怖い
38100
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ