見晴らしの良い片側二車線の直線道路。
中央分離帯の植樹された一本の木の根元。
寄り添うように座る血まみれの少女。
いつからそうしていたのか…
大型トラックは、彼女の右足を轢き潰したのだ。通報が早く、一命をとりとめ、意識を取り戻した彼女の目に飛び込んだのは、片足だけの無惨な姿。
翌日、病院の屋上から飛び降り、自ら命を絶った。
気づいたらここに居たのだ。トラックに轢かれたあの現場に…探しているのだ。行き交う人々中から、自分に合う足を。
そして、ついに…
「みーつけたっ」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話