中編3
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時の止まる場所(コピペ)2

Aを見つけて、もうかれこれ10分くらいそこにいたのだが、

明らかにAは、ふざけてやっているようには思えなかった

(てより、わざとできるような体勢じゃなかったw)

そして、弟の話が本当ならもう4時間はその体勢だったと思う。

そんで少しして、唐突にウチの母がAのぐいっと腕を引っ張ってみた。

すると、Aが突然、「ぐわっ」っとつんのめるように動き出した。

その瞬間、Aはワケが分からない様子で「なんでみんないるの?」等と言っていた。

なんか、多少疲れているみたいだったが、その間の事は何も覚えていない様子で

感じとしては、「少しのぼせた」という様な状態だった気がする。

そういえば、途中からAの母も合流していたな。

たしか、ウチの母がAの家にも電話したんだと思う。

その辺はkwskは覚えてないが。

いま思い出した、Aがいたのは道の真ん中に木が生えてた所だった。

今でも不思議だよ。

一時間かけてAを見つけて、それで10分ぐらいそこにいたんだ。

かなり昔の事なので時間感覚は曖昧だが。

Aの話によると、みんなでおにごっこをしていて、

弟を振り切って1人で隠れようとしてたら、急に母親に手を掴まれていたらしい。

落ち着きを取り戻したAの言い分としては

「いま隠れようとしてたのに、もう鬼ごっこは終わってて夜。」

・・・どう考えても不思議だった。

その後何度か同じ話を聞いたのだが、やはりその時の記憶は一切なく、

「気付いたらもう夜だった」 としか言わなかった。

とりあえず話は今から一年くらい前にさかのぼる。

AはBとあと二人とバンドを組んでいたんだが、ある日Aの友達のライブがあり、

興味のあった俺はそのライブに遊びに行き、ついでに打ち上げに出た。

その日は終電で帰る予定だったのだがBが、泥酔してしてしまい、

打ち上げ会場の近くにある共通の友人の家に置かせてもらうことになった。

そしてBとD(暇人だから付き添いで泊まった)をそいつんちまで送ってたら乗り過ごしてしまい、やる事もないので二人で6駅?くらい歩いて帰る事に。

※ライブにはA、B、D(バンドメンバー)、俺の4人で行った

それで一時間くらい歩いてきたんだが、地元近くに来た時、あの話題になった。

Aもやはりあの事が不思議だったらしく、『自分が固まったとは思えないが、全く記憶がない』と言っていた。

それで、せっかくだしそこに行って二人で検証してみようという話に。

時間はもう朝の3時頃かな?

そこは墓や神社の多い地域で、かなり不気味だった。

それから二人の記憶を頼りにそこに向かった。

少しビビりな俺と、ビビりだけど強がるAww

1時間は探してたかな?

とりあえず結構時間かって少し明けてきた頃、Aが突然『ここ覚えてる』と言った。

俺の記憶にはない場所だったが、Aの言う通りに二人で進んだ。

すると細くて暗い階段があり、そこを下りた先細い道にでた。

俺は階段なんか降りた記憶は無かったが、多分俺が来た方向とは逆だったらしい。

そして、俺の見覚えのある道に出た。

軽く辺りを見渡す、そして気付いた。

Aが驚いた顔で自分の腕を掴んでいる。

そしてAが俺の手を取って走ろうとしていた。

俺はAに引っ張られるまま、その場を離れた。

そして気付いた・・・いつの間にか日が昇っている。

時計を見ると、もう既に昼前だった。

俺はわけが分からず、とりあえず変な汗が出てきた。

俺はAに引っ張られて、来たはずの道を走った。

この辺の記憶がないんだが、走ってる途中で気付いた。

・・・俺とAは、あの日のAの様に「止まっていた」のかもしれない。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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